雪見の里

総括＆年度末表彰（第276回更新）　　 2011/12/28/(Wed) none

2011年も大詰め、今年最後の更新となります。
創作暦はまもなく10年、未だに創作の根本たる画力に自信は持てませんが、
創作界隈での地歩は大分固まったため…もう熟成を待つ事ぐらいしか無いのかもしれません。
あとはひたすら己を磨いてどこまで上を目指せるのか。
強力なライバルには事欠かないので、これに常に挑戦できる事を楽しみとして行きたいです。

【年度末表彰】
年度代表イラスト　「【PFⅤ】ハンナベル＝グラスドール【銀鱗亭】」
＜コメント＞
　殆ど年初の絵ですが…総合点もクオリティも年内投稿ではトップの水準。
　後の貢献度も加味して年度代表イラストに選びました。
最優秀版権イラスト　「該当なし」
＜コメント＞
　今年は１枚も版権イラストを投稿していないんですよねぇ。来年は描かないと。
最優秀創作イラスト　「旧世代ラストクロップ」
＜コメント＞
　版権に反して投稿枚数の多い創作。今年は層が厚く激戦でした。
　総合点で僅かに抜けていたのがこのイラスト。
　緋桜嬢って旧世代キャラの最後の生き残りなので思い入れが強いんですよね…
　初期設定だと病弱で儚げなお嬢様がどうしてああなった。
最優秀人様のキャライラスト　「アニメ『妖話』」
＜コメント＞
　サムネは大ゴケしている感じなんですけど出来自体は満足しているので。
　今年のコラボは先方が化物候補とは言えまだ成長途上なので胃がキリキリする思いもせず
　スムーズに連絡が取れる環境だったのも功を奏しました。チャンコにはひたすら感謝。
特別賞①　「ぽんぽこたぬきさん」
＜コメント＞
　３年出番の無い涼椰が他の４人に混じって互角以上に立ち回った事を評価。
　これは礼服なので普段着だとまたイメージが変わりそうです。
特別賞②　「壱の太刀」
＜コメント＞
　捻り無しの直球勝負。
　他にも似たような出来の作品が数点ありましたが個人的な好みで選びました。
最優秀漫画　「【PFⅤ】ハンナベルと新入り防衛隊長【銀鱗亭】」
＜コメント＞
　今年最初のラフ漫画なのですが…１年通して段々使い減りした感があるので新鮮な所から選択。
　
【今年の主な出来事】
ハンナベルがシーズン二次創作記録を樹立
200を超える数というのは…その辺の大手ギルマスでも容易には達成できない記録。
ここまで描かれたのは営業活動云々というより、東方やひぐらし的な「特殊な条件」を満たしていたためで、
それは前年のアモニタや拙作の月見食堂記などにも顕著に現れています。
これのさらに上を行ったエアリィさんの事を考えると、
ある程度の水準の画力＋ティンと来るコンセプトが重要なのであって、
圧倒的な知名度や画力・無駄に多い交流があると逆にこの壁を突破する事が難しいのかもしれません。
したがって、これが創作人生で最大最高最後の二次創作数になる事は大いに有り得るでしょう。
月見が緋桜嬢の人気投票四連覇を阻止
第二回の初登場時から手に負えなかった緋桜嬢に初めて土をつけたのが月見。
ただ、創作者と消費者間で評価の度合いが異なるようで
本合同誌のゲスト原稿では待宵が幅を利かせているというエピソードもあります。
マーケティングと言っちゃ語弊があるかもしれませんが…母集団って案外大事なのかもしれません。
素人から垢抜けない絵描きと、芯から創作に浸かってる絵描きではものの見方自体が違いますしね。
月見食堂記の投稿が100枚を突破
これは単なる通過点なんですけどね…オリジナル創作で100枚ってのは凄い事なのかどうか。
良く版権メインの人が「オリジナルは厳しい世界だ」とか言うんですけど…
流り廃れがゆっくりで、スタンダードなものを描けば半永久に続いてしまうような世界ですしね。
版権で流行り廃れるまでの１～２年が短いと思えるのなら
年を取って時間とモチベが無くなる前に創作作品に腰を据えるのも手かなと。
近年は東方という完全無欠に近い二次創作媒体があるだけに実感が沸き難いんでしょうけどね。

【総括】
どうにも数字やら結果がつきまとう記事なんですけど
経験の長い創作者に「楽しい」という要素は暗黙知であったり通過したものであったりするため、
機械的に作品を作っているならとうの昔に筆を折っているという事です。
つまり、「楽しい」「自分の作品を皆と共有したい」という気持ちは既に確認するまでもない事で、
こんな事をわざわざ口にしている内は、自分の創作姿勢に迷いや自信が無い事の証左なのかもしれません。

ここから暫くは脇道に逸れず直進し続けると思います。
大きく舵を切って得るようなものも無くなってしまいましたし、
これまで得たものを使って効率的かつ創造的な運用が出来れば良いのかなと。
その過程で何らかの結果がついてくるのかもしれませんが、
とにかく人生の創作目標に向けてブレずに活動していければ御の字です。

本合同誌の通販組のリピーター率が100％で前年よりさらに増えていました。
去年のスト漫が不出来だったので申し訳ない気持ちで一杯だったのですが、
こうして再挑戦の機会を得られたのは嬉しく思います。
今年のスト漫も「去年よりはマシ」という感想ですので、来年はさらに良い漫画に仕上げたいものです。

…と、ここまで長々とお疲れ様でした。
長文なので適宜校正するとは思いますがとりあえずこの辺りにて。

本年も有難う御座いました。また来年(３～５日ぐらいに)お目にかかります。

第275回更新　　 2011/12/20/(Tue) none

「月見食堂記弐　～麻績鷲見録～」冬コミ新刊情報②

表紙とかオマケを本文終えた後に作るので
どうにも本文より高いクオリティに仕上げられないのは考える余地があるのかなと。
先に済ませても本文の出来が下がるケースは考え難いですしね。

それで本の概要なのですが
Ｃ８１土曜日東地区「ラ」ブロック－４１ｂにて領布予定の新刊情報②
「月見食堂記弐　～麻績鷲見録～」
Ｂ５・全120ページ・１冊500円で200部頒布予定。
通販に関しては書店委託予定で個人通販は本日から承ります。再販は適宜行います。

【本の内容】
　月見食堂記の総勢28名ゲストで送る合同誌。
　内容についての詳細はコチラ↓
　http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=23608510
【通販について】
　通販を希望される方は
　コチラのフォームから入力をお願いします↓
　http://yukimino.sakura.ne.jp/cgi/order/index.cgi
　折り返しメールにて返信させていただきます。
　なお新刊込みの場合は１月上旬～中旬の発送を予定しています。

と、こんな感じでPixivの内容を丸々引用しています。
今回から通販はフォームから申し込めるようになり大変便利になりました。
(僕が管理するのに楽というのもありますが…＾ｑ＾)

スペースなどはリンク先をチェックしていただければ良いかと思われます。
印刷すれば確実ですが…ディスプレイに旗があるので比較的分かりやすいはず。

何か質問等あれば拍手なりPixivのメッセージまで。
年内の更新は年度末表彰と2010年度最後の挨拶ぐらいですかねぇ。

第274回更新　　 2011/12/12/(Mon) none

今年はこう、ある意味で縛りプレイをしていたような気がします。
交流縛り…というのとはちょっと違うのかなぁ。あれは作品のためでもありましたし。
良い機会でもあるので少しだけ交流小話でもしようかなと思います。

と、その前に入稿完了報告を。

冬コミ新刊については記事の下部を参照してください。
では以下、交流小話↓

交流って楽しいし刺激にもなると思うんですよ。
あくまで小規模、数百・数千といった顧客を絶対に相手にしないという環境であれば、
自分の話す事全てが議論になるし他の人とも密になれる。
それはもう桃源郷にでも居るがごとき心地なのかもしれません。
自分が「管理できる範囲」の交流ならば得られるものも十分に多いという事です。

しかし、化物みたいな力量の身内が交流の場から去り、
次いで、次代を担うであろう力量の身内などが交流の場から姿を消しました。
これは高い能力や積極性があってすら個人の管理が及ぶ規模でない事を意味しており、
同時に得るものも不十分である(食い足りない)という意見も出てきました。
つまり「管理できない範囲」の交流は不利益をもたらす可能性もあるのです。

そこで、底辺と中堅・大手の交流に対する意識差とは何なのか。
僕は交流にはするべき【段階】と【限界】があると考えました。

段階とは人脈と経験・知識を作る段階。
人脈を創り、自分の作品をより良くするための情報交換をする段階。
この段階でフリーを気取っていると容赦なく実力主義の世界に叩き込まれます。
後ろ盾もなく前述の強豪とやり合うのは無謀で、
管理できる範囲の交流は馴れ合いでも作品を見て評価してもらえるメリットがあり、
これが多少なりともモチベ維持に寄与している事は確かでしょう。
(それ故に依存性が強く離れるタイミングが難しそうですが)

限界とは人的・物理的交流の限界。
ツイッター交流をやっていた頃は何百人かフォロワーがいたのですが、
実際常時関われるような人は十数名程度でした。
また、その関わりのみを抽出して得られる評価にも限界があります。
所謂底辺では顕著に底上げしますが、同時に中堅・大手では顕著に底下げとなりました。
限界のある交流に腐心する事はそれだけ作品を見られる機会を逸するという事でもあり、
前者はともかく後者には一考の価値があると言えるのではないでしょうか。

良く考えると、社会生活の構造に似てません？
平社員のうちは周りに同じ立場の仲間が多いけど役職を得るとそうでもなくなる。
創作界隈はそれよりかはもう少し開けた世界だとは思いますが
結局は個々人の需要に応じて交流が存在しているのです。
中堅・大手にとって交流が「楽しい」とは限らずそれが苦痛になる事さえあるのです。
当然、彼らは交流が「楽しい」と心底思える時期も経験しているわけで、
現在の原理主義的な価値観を批難する事はナンセンスです。

僕は一部の有志とは未だ交流がありますし
広義には自分で「管理できる範囲」に規模を縮小したに過ぎず、
恐らくこの辺りが現実的な落とし所なのだと考えています。
「安定した作品を出せる」「交友関係を良好に保てる」「無理しないで続けられる」
この三点を満たす事は自由時間が少ないほど重要になりますからね。

そこに何が駄目で何が推奨されるかという結論はなく、
上で述べた【段階】に応じた振る舞いをする必要があるのだと思います。
そして先の二人を見る限り、段階に抗うと身を持ち崩すというのが教訓でしょうか。

この辺はあくまで顧客に対する接し方の問題で
同じような力量の作家をメインに付き合うという中堅・大手は交流が続くんですけどね。
でもコレ、古今東西主流の交流方法なので大きな事は言えません。
先の二例はお人好しか八方美人か世間知らずだったという事で、
その点で良い意味でも悪い意味でも平等だったのでしょう。色々まとめて合掌。

ﾃﾞﾃﾞﾝﾃﾞﾝ。小話終了。
要約すると大多数の人は交流した方がいいよという話でした。

「月見食堂記弐　～麻績鷲見録～」冬コミ新刊情報①
今回はゲストさんなどを紹介しているだけです。
通販情報や頒布詳細情報などは次回更新をお待ちください。

今年は通販受付フォームみたいなのを作ってみたいのですがどうやればいいのやら。

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