雪見の里

商業掲載の話は残念な事に。
この四ヶ月で計四本の作品を提出したのですが最後の方は大分迷走していました。

雑誌の掲載作家は生え抜きを除いて同人界隈でもかなりの有名所が揃い、
良くて中堅、世間的には全く無名の我々に担当がついた事には感謝すべきでしょう。
適性は別にあると諭された上、掲載傾向から決して分が良い挑戦ではありませんでしたが、
同雑誌で掲載したいという意を汲んで面倒を見て下さった編集部の方々には頭が上がりません。

この過程で散々鍛えられはしましたが、
商業視点が生まれ、少し前に比べるとアマ創作に対する目が厳しくなりました。
良い作品を生み出せる方向に昇華できれば良いんですけど、
その偏り方や今後の展開次第では十分に負の要因となり得るので扱いには注意しないと。
自分の作品も例外でないので、根を詰め過ぎて低迷している印象は否めず。

色々ありましたけど投稿ペースは変わりません。
使える時間は増えたものの、それは応援してくれた本業や別の事案に力を注ぎ込みます。

月見食堂記第四話の⑭。
今期は雪紐＆六花メイン回があって月見の出番は久々。
人気の高いキャラはあえてあまり登場させないという方針でやっていますが、
さすがに通して出番が無いという事は今まで無かったかな。

月見食堂記第四話の⑮。
次回コラボのための繋ぎ回。
４コマを１枚１枚出す限り、捨て牌を扱っている余裕は無いと思いがちですが、
本にした時の「たるみ」を感じられないと駄目なんですよね。
最初から最後まで全部力作で押し切ってしまうと本では案外という事が多々。
ニコニコ動画などでも、紙芝居動画を本にして期待に反する結果になる事はありますよね。

近況報告──
半月程度の休養を挟み、年内は原作賞に応募しつつ武者修行に臨みます。
この決定にあたって「自分が実際に筆を執る＝漫画家になれる機会」を考えてみたのですが、
どうも公開作品の人気に火がついて書籍化するぐらいしか思いつかないんですよね。
ニッチな月見食堂記にそこまで期待するのは酷ですし、
新作を同時公開しても筆速的に死亡フラグ、そして次の作品を送り出す予定は三十路以降という。

従って、玉砕＆酷評上等という意識を持って原作者を目指すのが最善解なのだと。
同人活動、特に絵描きとしては上等な評価に溺れがちになってきていて、
厳しく評価を下してくれる場所で涙を飲んだり悔しがったりしないと駄目になりそうな気が。

原作には色んな人がいます。
物書きでは小説やラノベ作家、同人＆商業のシナリオ作家など。
本人が同人作家や商業の原画家で、画力やスピードを理由に原作だけやる方もいますね。
他には読参のハガキ職人、雑誌の元編集者が原作をやるという例も。

意外と層が厚いので、必ずしも絵が描けない人の受け皿などでは無いです。
むしろ、同人どころか既にプロとして活動されている方の割合が多い分野でもあるので、
例えば並の同人作家程度の画力があり、ネームラフを高いクオリティで仕上げられる。
あるいはＳＳ作家やハガキ職人としてある程度の実績を残していないと難しいのかも。
抜群に面白い、即戦力になり得るネームを提出できるなら話は別だと思いますけどね。

現時点で自分はネームラフを無難に提出できる程度のスキルしか無く、
語彙もその組み立ても、日々日記やＳＳを書いていた高校時代から殆ど成長していません。
まずは目の前で持込原稿を八つ裂きにされて涙する所から挑戦していきます。

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