「散リ塵桜」 作:辛味噌 (ん…ぅっ…あれ…私、いったい…) 帰路についた所までは覚えている。 白葉家へ鷲見のお土産を届け、その反応を 堪能してから上機嫌のまま、 ちょっと寄り道をしようと公園の遊歩道を抜けている 最中で――― 「お。どうやらおめざめみたいすよ?」 ぴちゃ…くちぅ…れろ、れる… 「(な、なんか…熱……っ!?)」 ぼんやりとした意識が徐々に醒めていく中、 観緒は取り巻く状況の異常さに気づく。 まず、四肢の力が全く入らない。 動かそうとしても意識ばかりが空回るだけで、ピクリとも動かない。 次に、体中がまるでゲル状の湯船に浸かっているかのようにカッカと熱く、 服と肌がこすれ合うだけで、ジンジンと身体の芯が火照り疼いてくる。 でも、そんな二つの異常は、今自分の受けている最大の災厄に比べれば、 ごく些細なことで。 ―――鬱蒼とした夜の公園のベンチで、レイプされている。 端的に言えば、それが今の観緒だった。 「ぃ…ぁ、ぁ…ゃ、ぁぁっ……!!!」 懸命に声を絞りだそうとしても、仔猫の鳴く程度の音にしかならず、 ただ観緒に助けすら呼べないという事を痛感させるだけだった。 「おお、阿笠さん。この子すごいぜ、あの薬ブチこまれても、まだ声出せてる。 少し特別なのかねー?」 「ヤれて売りさばければ、何だって問題無いさ。……なにより、旨そうだしね。」 ニヤニヤと嫌らしい笑みを浮かべ、ビデオカメラを向けてるポロシャツ姿の青年が、 様々なアングルで観緒の陵辱痴態を撮影しながら、阿笠と呼ばれたスーツ姿の男は、 ビデオカメラからよく見えるように形の良い観緒の乳房をミチュミチュと揉み回し、 先端を丁寧に捏ね潰し、 「ん…っぅ、ん…んんん………ッッ」 花咲くような小さな唇に舌肉を差し込み、ディープキスで蝕み犯す。 先刻から無遠慮に続く巧みな舌乳責めと、正体不明の陵辱薬に、 普通ならば当然嫌がるはずの観緒の理性はドロリと蕩け、まるで発情期の ケダモノのように、陵辱者に抵抗するどころか自然と受け入れてしまう。 「ふぁ…ん…んぢゅうううっ…こん、な…のぉお……」 (「ダメ、なのに…なん、で…ぇ……ッ」) 阿笠に羞恥まみれの開脚をさせられ、今まさに凝視され撮影されている パンスト越しのシルクの透けパンティは、こぷこぷとオスを求める蜜を流し続け、執拗に捏ね 摘まれた乳頭はクッキリと服を押し上げるほどに硬く、今の観緒は 完全にオスを受け入れるための牝器へと変貌していた。 「ぢゅる……まだ理性が少し残っているみたいだね。 じゃあ、もう一本イッておこっか…」 (「え…何て…言ったの?もういっぽ ――――)) パチン……ッちゅぅううううう…… 「ひ……ぃぅううう……!?!!」 首筋に刀身のないナイフのような器具を押し付けられ、 観緒はビグッビグッと痙攣する。 「いっっぁ、ぁっぁっ……ぁひぃいい……ッッ」 「もう一本は使い過ぎじゃないすか?この娘(こ)、あっという間にアヘっちゃいましたよ?」 「君はただ撮影し続けてればいいんだよ、橘。『お客さん』のニーズに答えるには、 こんくらいしなきゃダメだろ…っと、ちょうど良かったみたいだね。」 「ぁっ、ひっ…ん、ぉ・・・あ、ぅううう……??」 「お、おぉおおー…ほ、ほんとに観緒ちゃんだぁ…うへへ…ん、んじゃ…早速…」 腹肉をゆっさゆっさと揺らして唐突に現れたメガネの小太りの男は、 阿笠に抱きついてビグビグと痙攣を続ける観緒のパンストをでっぷりとした手でビリビリと 破き捨てると、汗ばみ火照った温泉小町の尻肉を鷲掴み、 ぴちゃぴちゃとねっとり舐め始める。 「んぢゅ、ちゅばぁ……観緒ちゃんの汗、甘くて美味しいなぁ…憧れの 温泉小町のお尻を舐められるなんて夢みたいだぁ……」 (「ひ、ぃいいっっ……お、おしり…気持ち悪い…っのに……ッんぉおおおっ… ぺろ、ぺろされ・・・へぇええ……」) 「んぢゅ、んぢゅ…ぷはぁ、美味しかったぁ・・・じゃあ、次は……」 肥満男の唾液まみれになった観緒の尻たぶをばちんっばちんっと満足そうにたたきながら、 観緒とキスをぬちゃぬちゃ続ける阿笠も、間近で撮影してる青年を一顧だにせず、 「んぶぅうううううう……!!!!」 「ッッぃひぃいいい!?!!」 無遠慮に観緒のパンティに顔を突っ込み、アナルに鼻先をグリグリと押し当てて 観緒の恥臭を犬のように嗅ぎ回る小太り男に、それだけで観緒は軽く達し、 瞳をぐるんっとひっくり返し、白目になってぷしゃぷしゃと潮吹きお漏らしする。 「ぢゅぱっぢゅぱぁ…んぐ、んぐ、ごくっ…はァ、観緒ちゃんのオシッコ美味しいねぇっ… 憧れの温泉小町がこんな淫乱で変態なんて知ったら、みんなどんな顔するかなぁ…うひひ…」 少女の小水を残らず飲み終わったブ男は、下卑た笑みを浮かべ、 観緒の尻穴を隠すパンティをパンストごとブチブチと引き裂き、直接邂逅した 窄まり穴に、うっとりとため息をついて鼻先をヒクつかせる。 脱力する観緒には気づかぬ内に阿笠はその抱擁から離れ、 もう一人の青年――橘とは別アングルで、『商品』の動画を撮り始める。 「ああ…これだよ、これェ…これが嗅ぎたかったんだぁ…… 観緒ちゃんのケツ穴、いい臭いだねぇえええ……… もうこれだけでご飯食べられるよぉおォ……じゃあ、いっただっきまあす……」 (「ふぁ…は…ぁっ……ぁォオ……っっ、い、いただきます、って、いったいこの人何イッテ……」) 観緒が、観緒としての思考を留められていたのは、それが、最後だった。 「ぢゅろぉおおおおおっっっっ……!!!」 びぐっっ…びぐぐぐっ・・・っっ 「ん、ぉおおおおおおお……は、ぅ…あふぇぅううっ?!!!」 ぷしゅっぷしゅっぷしゅっ… 尻たぶをがっちり抑えつけられての、尻穴しゃぶり。 空気に晒された観緒の菊座に、さも美味そうにぼってりした舌肉を突き込み、 びちゃびちゃべろべろと舐め味わう男の変態行為に、観緒は嫌悪感を 催すどころか、尻穴自慰では決して到達出来なかったアクメに至って、 表情をドロドロに崩してしまう。 (「ん、ふうぅうっっこれ…これ…ッッ…おしり、へンンンッッ ひゅっごぃ…あたま、バカになって、ぇえええ……」) ベンチに上半身を突っ伏して、豚男に尻を高く捧げる観緒は、 もっと、もっとと意思表示する牝尻穴をでっぷり太ったケダモノに 押し付け甘え、ぢゅるぢゅるずぶずぶとアナルが舌で開帳される度に、 半ば白目を剥いて、形の良いぽってり舌をでろんと垂らし、 へっへっへっと牝犬そのものの仕草で発情する。 「んぢぅる、ちゅぶぅ…おぉ、よしよし、可愛いワンちゃんだねぇ。観緒ちゃんはぁ… じゃあ、そんないいコの観緒ちゃんワンコは、上手におねだりできるかなぁ? できたら……」 尻穴からぬぢゅると舌先を引き抜いた男に、観緒は蒼の瞳を寂しげに伏せて、 もじもじと身じろぎする。 (「わたし…ワンちゃん…?…おねだり…おねだりすれば、きっと……――」) 僅かにヒトの思考を取り戻したのもつかの間、 ゴツゴツとグロテスクな勃起肉塊が犬の視界に入れば、 優秀な犬はすぐに、何をしなければいけないかに思い至り――― 「……くぅうん……くぅん、きゅぅううん………」 媚びきった声と仕草。主人に向けて破けたパンスト尻を高々と上げ、 ヨダレまみれのヒクヒクアナルを指でグパァっと拡げ、ご褒美をねだる。 果て無い空のような理知を思わせる蒼の瞳は、抜け出せない深海の濁りを帯びた淫欲の暗色に染まり、 パンっっと尻肉を一叩きされるだけで軽くアクメに至り、ぴゅぴゅっと蜜汁を零す 観緒は、どこか遠くで自身をじっくりと見据え、 壊れた笑顔のまま、涙を一滴流す観緒は、悟ってしまう。 「(もう………戻れないんですね………私………)」 「ぐひっ。泣くほど嬉しいのかぃい?観緒ちゃぁん… じゃあ、もっと泣き虫のスケベなアナルちゃんに、ご挨拶させてもらうねぇぇえ……!!」 ドブ川のヘドロを思わせるほど、下種で粘っこい声も、今の観緒には 唯一救いの逃げ道を与えてくれる主人の声で。 「きゅぅんン……」 にぢぅ…………ぐぶぷっッゥッッ 「ぁ”ッッ、ひ、ぃぃぃい”ッッ」 ベンチに上半身をそり返らせ、アヘ顔をビデオカメラに晒しながらの はじめてのアナル姦通を経験した。 つい数時間前と同じ存在とは思えないほどの嬌声を上げて、 ヨダレをぴちゃっぴちゃっとベンチに垂れ流しながら、 尻たぶを肥大ペニスが出し入れしやすいように拡げたままで、 少し前までの自分の人格と、決別するように。 「んぶ…んちゅ、んぢゅ、どぉだぁい?みおちゃぁああん…… ケツマンコほじほじされるの、いいだろぉおッ?」 ねちっこいダミ声で観緒に囁きながら花開いたアナルをずぼずぼと蹂躙し、 唇にナメクジのような舌を這わせる醜悪な巨体に、 観緒は堕ちた満面の笑顔で応え、へっへと息を荒げながら、返事する。 「わぅっっわンッッきゅぅうンッッ」 その顔には嫌悪感など欠片もなく、でっぷりした肉茎を アナルセックスで受け入れるのが当然とでも言うように 尻壺から腸液を悦び垂れ流し、公園の舗装された遊歩道に 尻汁をぶちまける。 (「はォッ……んぉぉっっ……おひりっ…おひりっっひゅごぃっっ もっと…もっほ、ぢゅん、ぢゅん……ってぇええええ……」 「んぐっっ、ぶひっぃ……みぉちゃんのケツ、具合良すぎてもうチンポ限界だよぉおお…… 一回目出すよっ、出すよっっ、ぉ、ぉおおお…んぼぉおおお……!!!」 ぶぽっぶぽぽっっ……どぶっっっ 「ぃひぃぃ、ぃ”ッッ……は、ふっ…びゅち…びゅぢっっ…お、おなかっっ、 あつ、ひ…ぃぉぉぉぉ”ッッッ」 コッテリと渦巻く醜男の黄ばみゼリーを尻穴に浣腸され、腕を突っ張り 昏い宙空を仰ぎ見て。 白濁の泡を、破き裂かれたパンティストッキングから溢れさせ、 観緒は人生初のケダモノアクメに至る。 「んぶぅう…観緒ちゃんに、もっといいこと教えてあげるよぉおお……」 射精を終えた後でも、ぢゅごぢゅごとザーメンアナルを 攪拌して、溢れ出した陵辱子種をパンスト尻に満足そうに塗りたくる 男は、ヒクヒクと痙攣して白目を剥く観緒の耳元で、生暖かい吐息を 漏らしながら、囁く。 「お尻でとっても気持良さそうだったんだからさぁ…… もう、もっとお互い気持ち良くなるためにさぁ、観緒ちゃんの オマンコに、チンポ突っ込んでいいよねぇえ…」 身勝手極まりない男の物言いにも、観緒の反応は薄く、 しかし僅かに戻ったヒトの理性がその言葉の意味を考え、 まるで起きたばかりのように気怠げに顔を上げる。 (おまん、こ…?……わたし…はじめて…………だけど……) きゅちきゅちと悦楽が飛び回ってる脳裏に思い出したのは、 好きだった人の顔。少し馬面で、でも、とても優しい笑顔をする人で。 それと――――― (――――もう…そんなの、いいよね…きもちいいなら、そんなこと…) けど、その逡巡も、一瞬の事で。 アナルから肉茎をぶぼぼっと引き抜かれ、それだけで再び弱アクメに 達した観緒は、ベンチに背を預けると、 ドロドロに媚びた笑顔で足を拡げ、初々しい桜の秘唇を晒しねだる。 「きゅゥん……きゅううんっっ…わふっ…はふっっっ……」 観緒としての意思どころか、ヒトとしての尊厳すらもかなぐり捨てた、堕落の媚笑で。 まるで、飼い主に絶対服従を誓って腹を晒す、狗のように。 ―――――――――――― ―――――――――― ――――――― ―――― ―― ぢゅぼっっぶぼっっちゅぼぶっっぐぢゅっぢゃぷっっ 「あっあっあっあっ…んぅ…ちゅるぶゥウ……」 「んぢゅる…ぐちゅ、れるぶ…み、みおちゃぁん…また出るぞぉっっ… んぉごぉおおおおお……!!!!」 っぶびゅるっ…ぶプ…ぶぼぉ…… 「んほぉおおおおおおおおお………ッッ」 あの後幾度も限度を超えた媚薬を打ち込まれ、肉棒とザーメンの事しか考えられなくなった 観緒は、肥満男のでっぷりした腰に自らのほっそりした足を絡み付け、 黄ばんだ種付け汁を逃さないようにしながら自ら唇を寄せ、雌犬のようにぺろぺろと肥満体の顔を舐める。 既に幾度他人の精液を注ぎこまれたかわからないほど、白濁に満たされた観緒の膣壺に、 もう三度も粘ついた黄ばみザーメンを叩き込んでいるのに、萎える様子は一切なく、 グロテスクな肉茎は硬度を増すばかりだ。 「あーあ…どうします?あんなにされちゃ、もう『商品』にならないんじゃないすか?」 「問題ないよ。あの男に買い取ってもらえばいいさ。たとえ、支払いに一生かかったとしても、ね。」 横目で肉音弾けるケダモノの肉合を眺めながら、阿笠は携帯をいじりながら淡々と言い放つ。 「ったく…ホントに悪党だわ。あんたは…。まぁ…」 「あっっ、ひィィィィィッッまた、ッ来る、きちゃ…んぉおおおっっ、きた、きたッッチンポ汁ぶびゅぶびゅキタぁああああっっにん、ひんっ、ひちゃいまふぅううううっっ」 ぶよぶよの腰回りに、ぐにっとだいしゅきホールドしてアヘ顔を嬉々として晒す 堕ちきった温泉小町に、橘は一服取り出し見下しながら、 紫煙を吐き出しながら、一人ごちる。 「…あのお嬢さんも、とっても幸せそうだから、いいかね。」 この後一切、緋桜観緒を『人として』見たものは、一人もいなかった。 目次へ戻る |