「緋桜嬢の催淫蜜録」 作:辛味噌 キィィ…パタン。 「ふぅ…」 一堂の会する宅から離れ、トイレに立った緋桜観緒が 一息つく。 (親切な人に会えて良かった…このあと観光案内してくれるっていうし、 運良いなぁ、私) きっかけはラッキースケベな友人の胸鷲掴みの気まずさからと、 蒼士のナンパ心なのだが、そういった事に無頓着な性質と 陽司しか見えていない一直線さもあって、 そういった事には気づいていなかったりする。 「………」 ふと、思い出す。 蒼士の友人に胸を鷲掴みされたこと、 それ自体は特に気にすることではないが、 そのことでムクリと湧き上がった妄想が一つ。 陽司に、同じことをされたらどうなるだろう、と。 「…陽司さん。」 「呼んだかい?」 「っっっひゃわぁ!?!」 予期せぬ返事に、軽く飛び上がるくらいに観緒は驚き怯むと、 慌てて声のした方に向き直る。 「よ、よ、よ…よぉじさんっ!?!なんでこんな所にっ!?!」 振り返った観緒の先には、この場にはいないはずの 普段どおりの笑顔を浮かべた白葉陽司の姿があった。 そう、こんな場所にいるはずがないのだ。 今は月見食堂の営業時間だし、ここは女子トイレだし、 まだ日は明るいし、陽司さんにそんな甲斐性は…と、 後半意味不明でさらりとひどい事を 混乱した頭で浮かべながら、観緒はあたふた戸惑う。 「だ、第一ここ、女子トイレ…」 「そんなことは…」 「え…?」 ぎゅ…ぅ ……ちゅ、る… 「ん、ぅっ……!?」 (な、なに…えっ…よ、陽司さんと…私、キス…して……っ…?) ちゅる……ッぴちゃ……ちゃ、ぷ…にちゅぅ…… 「ん…っぅ……ぁ…ふ…」 (あ、たま…ジンジン、して…んちゅ…っキスって…こんな… きもち、よかったんだ……) 訳もわからないうちに、目の前の陽司に腰を引き抱かれ、 とろくちゅと舌先をシェイクされると、 口内がジンジンと甘い痺れで満たされてしまって。 危機を伝える理性が、その甘露にヂクヂクと侵食されていき、 抵抗する気力も、この事態を異常だと思う思考回路も 働きを止めていく。 「…どうでも、いいだろ?観緒に会いたくなったから、来たんだ。」 (み…お…?) 違和感のある呼び名に理性が警告を促すが、 言葉に続けて施される入念な舌肉嬲りにその警告も かき消えてしまい、次第に自ずから陽司の腰を抱き返し、 おずおずと舌先をディープキスの動きに絡ませ返す。 「ちゅぅ……ちゅ…む…ちゅっっ… …ふ…ぁ…ちゅるっ…キス、気持ち…いいです。 どきどき、して…嬉しく…なっちゃうん、です…」 「観緒にそう言ってもらって、俺も嬉しいよ。 じゃあ、もっとキスしてあげるからね。」 笑顔を崩さず余裕たっぷりに陽司はそう言い、 トロンと瞳を細め、頬を赤く染めた観緒の 半開きの唇を再び奪い、より激しく ぢゅぶぢゅぶと口内を舐めしゃぶり、ヨダレをぢゅるぢゅるとしゃぶり尽くす。 「んぅう…ッちゅる…ッぢゅ、るぅ……」 小綺麗な喫茶店化粧室に、ぢゃぷぢゃぷと 淫らな水音が滴り響き、その反響する音色が 更に観緒の羞恥と背徳を煽り立てる。 (こんな場所、なのに……は、ぁ…ベロ、あたたかくて…んちゅ… どうでもよくなっちゃう、くらい…ふわふわ、気持ちいい……ッ) 「ちゅる…じゃあ観緒。次はこっち…弄ってみようか?」 「ふ、ぇ……ッあっ、そこ…ッ」 っくちぅ……ねぷ……ッぷにゅ、ぷちゅ… ぽぉっと紅く染まった耳朶に、陽司はそう囁くと 抱き締めた背中越しにライトブラウンのブランドスカートを捲り上げ、 無遠慮に手を突っ込み、淡青のシルクショーツのクロッチを 撫で擦り始める。優しいフェザータッチで擦り突いたと思えば、 今度はわざとプチュプチュ水音を立ててこね回し、緋桜の秘肉を辱める。 「陽司…さ…っぁ…ぁっ…くちゅくちゅ、しちゃ…駄目…です…ッ…」 「駄目なの?こっちはもっとクチュクチュして欲しそうに、 トロトロになっているけど…ね?」 (あれ…声…が…?) 一瞬感じる違和感。オクターブの高い声が耳に入るが、 陽司を見ても先ほどと変わらぬ笑顔を浮かべて変化は無く、 その懐疑は観緒の膝小僧がかくかくと笑い始め、ふくらはぎに滴るまで 蜜肉をこね回されればドロドロに消え去ってしまう。 「ちゅる、ちゅぱ…さてっと、そろそろいいかな。」 「…ッ…ぁ……ッ…っ…」 ぎゅっと抱き締められたまま個室に引きこまれても、 ぼんやりと桃色に霞がかった思考では、抵抗どころか 更に先にある行為を期待してしまい、観緒は全身を ぷるる、っと震わせる。 「それじゃあ、観緒。そこに座って、うん、ショーツはないないしちゃおうね… はい、足を高く上げて…全部見せて…ね?」 『陽司』は手慣れた仕草でぐっちゅりと水を含んだ布地を引き下ろし、 所謂まんぐり返しの姿勢で観緒を便蓋に寝かせて、 褐色の尖り耳をぴぴんっと上機嫌に揺らす。 (…褐色の、肌?陽司さんの耳、尖って…??) 「―――って、もうバレちゃった?あーらら…やっぱり普通のコより 加護されてるのかしら。かなり強力な幻覚をかけたんだけど。」 「え、え…え……――きゃ ……んぅっ!?ちゅ・・・れる、んぅ!?!」 「くちゅ…ッぬちゅ……こーら…店長にバレちゃうと後々うるさいんだから、 静かにしなさい♪お友達にも恥ずかしいトコ、見られたくないでしょ?」 悲鳴をあげようとする観緒の唇を、艶めかしい舌先で塞ぎ止めた後に そう囁くのは、先ほどまで水や巨大なプリンパフェを給仕していたはずの 店員――名前はドルチェ、と呼ばれてた気がする――なのだが、先刻とは違う点が二つ。 一つは、腰の辺りから伸びるコウモリに似た一対の翼。 もう一つは、ゆらゆらと観緒の前で蠢き揺れる硬質のサソリを思わせる尾。 エプロンを付けたままで、その二つが揺れ動いているので異質感も一際だった。 観尾がその翼と尻尾を呆然と見ていると、 露出され蜜を垂れ流す内腿をがっちりと抑えこまれ、 さらけ出された前後の肉穴が、ドルチェの金色の視線に睨め回される。 「はふ…綺麗な色してるわぁ…私の目に狂いは無かったわね♪ 極上の……ううん、特上の、お肉…♪」 「や、やめて…くださいっっ…いや…ぁぁ…」 「さっきまであんなにトロ顔になってたのに、つれないわねぇ。 ま、それだけその陽司クンが好きっていう事なんでしょうけど… そんなに好きなら、早く処女を奪ってもらえばいいのに」 くすくすと微笑み肉壺を鑑賞するドルチェに、 観緒は顔を真っ赤にして反駁する。 「そ…そんなの貴女には関係ないじゃないですかっっ…!」 「んー、まぁそうなんだけど……ふふ、カレとの初めてでも大丈夫なように、 私が教育指導してあげる…♪」 ぞくり。 舌舐めずりし、うきうきと尻尾を揺らすドルチェの様子に 嫌な予感を覚え、解放されようとして、観緒は弱々しく身じろぎする。 「は、離して…ッひぅ…!?」 可愛らしい抵抗を続ける観緒の肉芽にサソリの尾を 近づけると、ドルチェは妖しく微笑み、突起肉の包皮を優しく剥く。 「ふふ…処女でも痛くないように、 たぁっぷりお注射してあげるから…ね♪」 「なにを、しようと…っひ…や、やめ っひぃいっ!!?」 つぷ……ッぷちゅぅうううう……ちゅぽ、ん……ぬりゅ… 「はい、特製のお注射終わり…気分は、どうかしら?」 「っっはぁ…っっはぁ…ッ、いっ…いったい…何を、した、んです…… ッぁ、ぁ、あっっ…!?!」 換気空調が肌に当たるだけで、びくんびくんと観緒は軽いアクメに達し、 その度に丁寧に掃除されたトイレのフローリングへと、 びちゃっびちゃっと蜜汁が溢れ落ちる。 「少し気持ち良くなれるお薬を、ね♪ …彼氏がいるのに初めてを奪うなんてヒドイ事しないから、安心するといいわよ?」 そういうと、暖色電灯の光を反射したサソリの尾がツツゥっと処女壺の表面を撫で下ろし、 更にその下…ひくん、ひくんっと伸縮を繰り返す菊座にヌチュっと宛てがわれる。 「ひッッ…ま…まさか……」 「そのまさか、よ♪だいじょーぶ…初アナルとは思えないくらい キモチイイ目に遭わせてあげるから ねっっっ」 ッぬぢ…ぎゅぶ、にゅぶっっぎゅぷぶぶぶぶっっっ 「っっあ、ぃいぎいッッッ!!?!!」 長大な蠍尾の先端で菊肉の入り口を掻き開いた直後、 艶めかしく光るそれがずっぷりと観緒のアナルを 開き突き、ぐにぐにと肉をこねまわされると、 初体験の後穴で強烈すぎるモノを咥えさせられた観緒は 蒼の瞳を見開き、ガクガクっと大きく痙攣する。 「ちょっと注ぎこみすぎたかなぁ…でも、気持ち良ければいいわよねっ」 ぎゅぽっっぎゅぼっっぢゅぼっっにゅぶぷっっぶぢゅぼっっっ サソリの尾の節がみちっみちっと尻穴に引っかかる事に一回、 便座に抑えつけられた観緒の身体がびぐんっっと跳ね起き、 注入された淫毒の影響か、みっちりと咥え込まされた 淫魔の尾を絞めつけて、腸液をとぷとぷと垂らし流す。 「ぁっっ…っ……あ”ーッ…ひゃ…め……ッッ… ひ、ぐ……ッ……ッッ……」 ぷしゃ…ッぷしゃぷ…ッぷしゃっ…ぷしゃッ…… 垂れ流しているのは尾をぶぢゅぶぢゅと突き込まれている菊穴だけでなく、 くっぷりと開帳してしまっている前の蜜穴からも、幾度目か分からない アクメ噴水がフローリングの木目を濡らす。 「ああ…ゾクゾクするくらい…可愛い…ッ… もっと…いぢめたくなっちゃう… 貴女の性欲…もっと解放してっ私に食べさせてっ…こんな美味しいの久し振りっっ…」 「ひゃ、ぁっっぐっ、んぅううっっ… ら、め…ひゃ…めぇえ……くる、う… おかしく……ぃ、ぁ、ぁっっ…… おかひくっっ…されて…るっっわたし…あっ…あ”っっ…」 硬質な見た目に反し、男根のように柔軟性に富んだ 蠍尾が、ぎゅぶぎゅぶと観緒の初アナルを捏ね突き引っかき回し、 観尾を便蓋にガッチリと抑えつけて、うっとりと視姦して令嬢痴態を味わいながら、 ドルチェは腰を振り、蜜壺を観尾の処女壺とクチュクチュ擦り合わせる。 「っあっふっっ… …初めてなのにお尻こんなに嬉しそうに締め付けてる…」 むっちりとした壺肉をぴちっぴちっと合わせながら、 小さな絶頂を繰り返しすぎて、どこを見ているか分からないほどに ぼんやりとした瞳で犯される観緒を、尻尾を突き込む激しさが嘘のように、 ドルチェが優しく撫で梳く。 「触ったことあるどころか、この具合だと何か入れたこともあるわね。 大人しいお嬢さんかと思ったら、アナニーフリークの変態さんだったなんて…」 「そ、ん…っな…はっぁっぁっぁぅっ…ち、ちが…ぁっっ…」 必死に頭を振るい、否定の言葉を紡ごうにも先に続かない。 その指摘が少なからず間違いでなく、陽司の顔を思い浮かべながら アナルを突き愛でられるという妄想を、幾度も背後穴の オナニーで行っているからだ。 淫猥な指摘を受けて、観緒自身では認めたくない被虐の悦楽が、 指先から爪先までを一気に走り抜け、それを察知した ドルチェがか細く残った観緒の抵抗にトドメを刺そうと、 腸液まみれの蠍緒をぐちゅぐぼと蜜菊にスパートピストンする。 「初めてのお尻で、はしたなくガクガクゥってアクメっちゃうといいわ… ぜぇーんぶ、見ててあげるから、ねっ」 途中からは観緒も自ら蜜肉を擦りつけ、アナル肉で きゅぷぅっとサソリ尾のペニスを悦び締め付け、 淫魔相手の最大アクメを目前に控え、トロ顔をドルチェに向けてしまい、 「ッッひ…ぃ…ぅ、ぅううっっ… イクッ…イクッ、イッちゃ…ぅ、ぅ……ぁ……っっっっ……」 淫魔に魅入られた無警戒の笑顔で、尻穴アクメ宣言を伝えてしまう。 「私も…観緒のアナルに、さっきの注いであげるから…ねっ… は…ぁっ…ぁっっ出る…たぁっぷり…注いじゃう……ッッ…んゥっっ…」 びゅる…ぷぼっ…びゅびゅぢちっっびゅぅううっっ…… ぶちゅっ… ぷちゅ……ちゅぅううううっっ… 最初は肉の外に。途中からは我慢しきれない、とでも言うように、 腸壁に直接媚針を突き立て、尾先からの大量媚毒をドクドクと注入するドルチェ。 「あ”っっ………あ”ーっっ………ひ……ぃっっ… ッッ…ッッ…」 びぐっびぐっびぐぐっ……ひくっ…ひくんっっ… 「ふふふ…さっきよりひどい顔になっちゃったわね… いい所のお嬢さんらしいのに、彼氏にも見せられない―――あら♪」 ッぴゅ…ぴゅ…しゅ…… 「―――ますます、見せられなくなっちゃうわね…♪」 「っはぁ…は、ぁあ……っ…だ、ダメ…お、抑えつけたら…ダメ……ッ!?」 空気の漏れ出すまんぐりアナルから、ぎゅぽぷっっぎゅぽぷぷっっと サソリ尾の節々に淫毒を乗せて擦り込むように出し入れしながら、 『その様子』を少しも逃さないとでも言うように程よい大きさの尻たぶを抑えつけ、 指先でたっぷりと盛り上がったアクメしたての蜜肉をプニプニと押し撫でる… ッッぷしゃ…ッぷしゃっぷしゅ、しゃっっ……ぷちゃぁあああッッ…… 「いやぁあああああっっっ…みないでっっ…みちゃ…ぁ、やめ、へ………ん、ぁ、ぁああ……」 黄金色の飛沫を便座からフローリングに垂れ流し、 その上で湯気立つ黄金水にアクメ汁を降りかける令嬢の姿。 人としての尊厳は褐色の魔性に魅入られて、畜生めいた屈服の諦観が漂う。 「もう、掃除するのは私なんだからそういうのはお手柔らかにして欲しいのに…でも…ま、いっか♪ おしっこしながらアクメキメちゃうなんて、私の経験したコ達の中でもかなりの変態さんね… …あ、でも他言はしないわよ?そんなのつまらないものね。 誰にも言わないわ。でも…」 ぷしゅっぷしゅっと長い長い羞恥放尿を続けるアクメ令嬢の頬に、 ドルチェは顔を寄せ、 「…ッん…ぅ…ッ……」 囁かれた言葉に、こくり、頷く。 「―――緋桜さん、緋桜さんっっ?」 「……ふぁっ!?!え …え、ええ…?」 「眠ってたの…?」 気がつけば、化粧室に立つ前と同じ光景で、 沙夜といろはが観緒の顔を覗き込んでいて、 向いの席では蒼士が何故か顔を赤くしながら こちらをチラチラと見たり見なかったりを繰り返している。 「やっべ、今緋桜サンすげぇエロい顔で俺見てたよ、 もしかしてもしかするかも…」とか、 ドギマギと呟いてるが、ひとまずそれは置いといて。 服装チェック。…異常無し。下着も大丈夫。 髪型チェック。…うん、問題なし。 肝心の箇所のチェック…と意識したところで、 明らかな異常に気づく。 (これ…ッて……) 大量ではないものの、菊座からこってりとした粘液が溢れてきた事を感じ、 背筋をゾクゾクと震わせたところで、慌てて正気に戻る。 (夢じゃなかった、の…?) 「――は、はい…少し、うとうとしちゃったみたいで… でももう大丈夫ですよ。」 それが溢れ出さないように、必死に菊座を締め付けながら その場を取り繕う観緒。 あの淫らな白昼夢を思い出せば、ずくんと下腹部が重くなる疼きを覚えて。 ふと、『風見鶏』の奥を見てみれば、何食わぬ顔でテーブルを拭いている 褐色肌の店員の姿。 (―――あ…) ドルチェの金色の瞳がすぅっと細まり、観緒の視線と絡まり合わさって、 ユメと同じ言葉を交わす。 『また、来てね?』 自然と、緋桜の令嬢は頷いていた。 目次へ戻る |