「アナルベル」   作:辛味噌





「んちゅ、くちゅ、れぷ…ふぁ……ミュール、好き……大好き……そばに、いて…」
普段は絶対見せないような甘えっぷりでミュールに擦り寄る元魔王。
いわゆるまんぐり返しの姿勢で濃厚な子種を受け止め、甘く蕩けそうなほどの
子作りを終えたばかりだ。

「…ああ、そばにいるぜ。大好きだ…ハンナベル」
『ずっと』と言えないのを歯がゆそうにしながら、肉の棒を引き抜いて
後始末をしようとする狙撃手だった   が。

「まったく…こんなにナカに出して……孕んでしまうぞ……」

「……バカ…




―――どくん。

「……それじゃあ、ハンナベル。そんなことを気にするお前に…いい方法を教えようか?」

愛する銀鱗竜にたっぷりと種をつけ、萎えかけていたペニスが再び力を持ち始める。
しかも、種をつける前よりも硬く、大きく、雄々しくいやらしく……

「みゅ…ミュール?何を言っているのだ?そ、それは気になるけど…   え…?」

気づけば更に窮屈に体を折りたたまれ……ハンナベルは菊座すら露にされた卑猥なメスのポーズを取らされていた。

「ちょ、ちょっと待て、ミュール。冗談は止めて…は、恥ずかしいからッ…」


……最初はちょっとした冗談、のつもりだったのだろう。
しかし。
……この銀鱗竜の媚態を見ていては、我慢が出来ない。
制御が利かない。
全てを染め上げ―――躾けたい。

今までは一度も思ってなかった邪念が浮かび留まり……気づけば、ハンナベルの細いながらも
さわり心地の良い太股を抑え、アナルに雄肉を宛てがっていた。

「や、やめ…あ、ひっ!?!や、あぁ…ぁぐぅ!?!!」

ず、ぶぶぶ……ぬぶ、ぢ         ぢゅどんっっっ・・・!!!!!

「〜〜〜〜〜ひぎぃいいいいいい!?!!!!」

夜の銀鱗亭。誰も来ない食堂に、先ほど処女を愛する人に捧げたばかりのハンナベルの悲鳴が響き渡る。
引き破ったタイツから覗く竜アナルをずぽっずぽっっと無遠慮に蹂躙するミュールが微笑む。

「これなら妊娠の心配も無いだろ?・・・もっとも、オレのは百発百中だからな。さっきので孕んじまったかもしれないが・・・」

小さな体を折り畳み、アナルをほじくり返すチンポ肉を見せつけるかのようにゆぅっくりと抜き差しするミュールを信じられないように、ハンナベルは愕然とする。
抵抗など思いつかないほどにショックで…そして、言葉に出来ないむず痒さを、本来は排泄器官である――
そして現状は性器として嬲られ犯されてる――処女を散らされたばかりの尻穴に感じる。

「な、なにをバカな……ふぁ、んぉっ……や、めぇ…」

「おかしいな。ハンナベルのこっちはそういってない    だろっっっ!!」

ずどぶっっちゅっ!!!

「ひぃいいいッッ!?!!!!な、ちが…これ、違う…のぉおお……ッ」

「何が違うんだ?…正直に言ってみな、ケツの穴で…感じてるんだろ?」

自分の口から出ているとは思えない下卑た言葉がすらすらと。
変態ではあれども紳士であれ、と自分に言い聞かせてきたミュールだが……

…目の前で涙目になって困惑と絶望   そして、自覚の無い恍惚を浮かべる
銀鱗竜だけには、制御が利かない。


――穢したい、嬲りたい、全てを染めて―――― 一生、忘れられなくしてやる。

暴虐的な感情の猛りのままに、
ハンナベルの初々しい尻穴をノックする。

「ん、ひぃいっっ…こ、んな……はず、ないっ……おしり、で、なんてぇええ… 、んむ…ぁ、ちゅぷ…」
快感のあまり舌をぺろりと出してしまったハンナベルの桃舌を、ミュールがしゃぶり取る。

「れぷ、ぷちゃ、ぁ……おらっっ!!認めちまえってっっ!!!」

ばぶっっぶぢぃっっばぷっばぷっばぷっばぷっっっ

大量の腸液を尻穴からぷぴゅぷぴゅ分泌させながら、麗しの竜がガクガクと震える。
しかも、分泌してるのは腸液だけでなく…どろぉ、っと白く濁った、本気のメスマン汁。

「やめっっいやぁあああっっ!!!!もうやめてみゅー、るっっっわらわ、おかひくな、ふ…ん、ぉおおっっ……!?!」
気づいてしまう。
ちょっと自慢の真白尻尾。それが肛虐ピストンをずどずどハメられたことで
――――まるで発情期の犬猫のようにブンッブンッと左右に揺れていることに。

忙しなく揺れてメスの恍惚を表現する尻尾を自覚し、死にたくなるような羞恥がハンナベルを襲う。

同時に襲いかかってきた溜まらない淫猥な愉悦には、目を背け



ぶぢゅんっっっ……

「〜〜〜〜ぁひ……」


られない。

「どうやら尻の素質があったみたいだな、ハンナベル……ちょっと意外だったけど可愛いぞ…」

ぱんっぱんっぱんっぱんっ…

卑猥な音を銀鱗亭の食堂いっぱいに響かせ、悦びの返事を返してしまう竜アナル。
ハメられ家畜のように白尻尾をブンブンふりたくりながら、それでも最後の理性を残していた竜の心は





「もっともっと……可愛くなろう、な?」




ぶびゅ……びゅっびゅっ、びゅっびゅぼ、びゅぼぼぼぶっっっっ………


 先刻に種をつけた時の倍以上。
 宣告無しの直腸ナカダシで、ぽきりと折れ曲がる。

「ふ、ぉっっ、ん、ぉ、ぉおおお…ぉぉ、ほぉおおおおおおおお…………



元魔王の誇りも、竜族としての矜持も叩き潰され。
前の穴を遙かに上回るケツ穴絶頂に至る、ハンナベル。

(  も、ぅ、だめ……妾…ミュールに……躾け、られ…てしまう………)
形良く小さな朱唇が笑みを形作り。
極上素質のアナル肉がきゅっきゅっっと甘えて締め付ける。
深い赤をたたえる瞳はどろりと濁り落ち、全てを認める。



      「………う…、ん………」



    「わらわ……かわいく、なるから…」


       「もっと、躾けて……」







        「みゅーる………


穏やかな微笑みは、隠しきれないメス艶を帯びて。
新たに生誕したメスアナルは、満面の笑みで『ごしゅじんさま』に抱きつくのであった。







目次へ戻る