「断月」   作:匿名希望





これより語られるはもしもの話し。
「もしかしたら」「ありえたかもしれない」ただの語り。
ただただそれを語るだけ。
信じるも自由、信じないも自由。
では「もしも娘が山賊に捕まっていたら」という語りを始めようか。



「放せ! 放さぬか!」
小さな抵抗の声が粗末な小屋に響く。
叫び喚くのは、黒い着物に身を包み黒い髪を振り乱すいと美しき娘。
その娘には特徴があった。頭から伸びる黒い兎の様な耳である。
「おのれ! このようなことをしてただですむと思うてか!」
手を縛られたまま娘は気丈にも声を張り上げる。
「っは! どうただではすまないんだよ」
それを笑う声がある。
「できるもんならしてみろっての」
それは大男を筆頭とする四人の男。
「親分、こいつ生意気ですぜ」
「その方が活きがいいってもんだ」
親分と呼ばれた大男が舐めまわすように娘を見定める。
娘はきつく睨みつけると吐き捨てた。
「その爛れた不細工な面を儂に見せるな! 儂の目が腐ってしまうじゃろ!」
「ああ゙っ!」
「んだとっ!」
それに子分と思われる男たちが反応し刀へと手をかける。
「まあ待て」
「親分……」
「でもこいつっ!」
子分をいさめるように親分は言うと、娘へと手を伸ばし顎を掴む。
「汚らしい手を放さぬか!」
嫌がる娘の顔を無理やり向きなおさせる。
「こいつは売りもんだ。下手に傷つけちまったら値が下がっちまう」
「……っぐ」
親分はそのままにんまりと笑った。
「だが生意気な小娘には――躾が必要だよな!」
その胸元に手をかけ、着物の合わせを左右に大きく開いた。
「〜〜っ!?」
娘は目を見開き一瞬硬直するが、すぐにバタバタと抵抗を始めた。
「止めろ! 止めろ! 止めるのじゃ!!」
「おいてめえら押えろ」
「「「へい!」」」
力の限り抵抗する娘を、男たちが三人がかりで無理やり押さえつける。
「ひっ……ぐぅ……やめ、ろぉ……っ!」
抵抗も虚しく乱暴に帯が引き抜かれ、着物の合わせから裸体が現れる。
「……ごく」
子分の一人が唾を呑んだ。
「〜〜っ!!」
屈辱と羞恥で赤くなった顔を背ける娘を眺めながら親分は下卑たる笑みを浮かべる。
「ちいとばかし青いが、久々の女だ。文句は言わねえ」」
そのまま自らの帯を緩めながら娘へと近づく。
「おい」
羞恥に耐えていた娘が目を向けると、親分が股から『なにか』を取り出したところだった。
「ひっ!?」
ぼろりと蚯蚓のお化けのような塊が顔の前に晒され思わず悲鳴が漏れた。
すえた醗酵臭がして、鼻をつまみたかった。
親分はそれを手で持ちながら言う。
「咥えろ」
「……っ」
嫌だった。
そんな不潔そうなもの咥えたなら病気になるに違いないと思った。
意固地な娘に親分は迫る。
「ほら咥えろよ」
「〜〜っ〜〜っ」
ぺたぺたと頬をそれが叩き、怖気が奔った。
「やめっ」
思わず口を開いた瞬間にそれがねじ込まれた。
「もがっもがぁっ!!」
足をばたつかせるが体はがっちりと押さえつけられる。
「へへ、よーく濡らさないとな」
「もがも……んぐ〜っ!」
口の中いっぱいに広がる生臭さと酸っぱさが鼻の奥まで広がり吐き気がした。
吐き出しそうにも顎を掴まれ、さらに前後に動かしてくる。
「んぶ、んぐ、ぶぐっ!」
口内を擦り付けるように抜き差しされ息が苦しい。
「むぐっむぐぐっ」
それはどんどん太く硬く脈打ち、小さな口を圧迫してくる。
「くっあ! 締めやがる!」
喉を突かれてえずくと、それが気持ちいいのかさらに喉を突かれる。
苦しくて目尻に薄らと涙が浮かぶ。
永劫に続くかと思ったそれは、突如して終わる。
「ふう……こんなもんかな」
ずるりと口から引き抜かれ、まず新鮮な空気を求めた。
「かっは! ひゅー……っ! げほっ! げほっ!」
口の中の不快な臭いに吐き気が込み上げるが、精一杯の理性がそれを防いだ。
そんな不快と争っている内に、親分はもぞりと足の間へと潜り込んだ。
「それじゃあそろそろ」
「やっ!!」
咄嗟に蹴ろうとした足は掴まれ、抱え込まれる。
嫌な予感がする。
親分はがちがちになった肉槍を見せつけながら、股の間へと入り。
「これで目一杯可愛がってやる」
「ぃ……や……いやっ! いやぁぁああっ!!」
嫌がる様子を親分は眺めながら、肉槍が無理やり秘裂を割り開いた。
「ぎぃっ!!」
ぎちぎちと濡れてもいない穴が二回りは違う不釣り合いな大きさのものを詰め込まれ、端が白くなるほど広がっていく。
「ひっぎ……ぎぁ!」
「ぐっ狭えな!」
限界まで広がってなお太いカサが力づくで押し進もうとする。
「……ぎっひぃ……ひぃっ」
親分は焦れたのか抱き着くように腰を抱え込むと、わずかに腰を引き。
「せえーーのっ!!」
「――っ」
ぶちんと体の中から何かが裂ける音がした。
「へへ……ずっぽりだ」
その声で娘が目にしたのは、己の股に深々と突き刺さった肉槍であった。
「あ――あ゙あ゙あ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙あ゙あ゙っ!!」
まさに身を貫かれる痛みに絶叫する。
「う……きっついなあ」
男を知らなかった穴にみっちりと肉棒が埋め込まれ、穢れを知らない肉壁を蹂躙する。
もぞりと親分が身動ぎをしただけで激痛が奔る。
「ああ゙っ! いだっ! いだっ! 動くでないっ!」
痛みと内臓を押し上げる圧迫感に娘は叫び身を固くする。
それへの返答は。
「動かなきゃ終わらねえだろうが」
ずるずると肉棒が引き抜かれていった。
「あ゙い゙っ!」
引き抜かれた肉棒にはべったりと破瓜の血がこびり付いて。
「いく、ぞ!」
そのまま抱え込むように容赦なく腰が振られ始める。
「あ゙ぎ! いだっ! いだいっ! いだいいだいっ!」
「おら! おら!」
「ぎひ! いだっ! いぎ〜っ!!」
どすどすと獣のように突き込まれる肉棒が膣壁を削り、傷を抉っていく。
「おら! おら! おらっ!」
そこに快楽などあろうはずもなく。
「がひ! おぐっ! いだぁっ!!」
ただただ小さな獣が蹂躙され貪られていく。
だがそれでも。
「ひっぎっ! あぐっ! あっぐ!」
「おっ! 良くなってきたじゃねえか!」
それでも体は刺激に反応し性器を保護するために愛液を分泌させる。
接合部から血と愛液が混ざり泡立ち、滑りが良くなった肉棒はより激しく突き込まれる。
「おっおっおっ!」
「ひぃがっ! うごっ! いだぁっ!」
がつがつ奥を叩く腰使いは切羽詰ったものへと変わっていき。
「だ、すぞ……だすぞ! 射精すぞっ!!」
「〜〜っ!?」
その意味は理解できなかったが、娘は本能的な嫌悪を感じて全力で抵抗する。
「やめっ、やめ――っ!!」
だが体をがっしりと抱き込まれ、一際力強く肉棒が突き刺さった。
「あぎぃあっ!?」
「ぐ、おおぉぉおおっ!!」
――ぼびゅぶっ! ぶぢゅるっ!!
体の奥に何かが吐き出されるのを娘は感じてた。
「あ゙――ひ、あ、あ゙ぁぁああ……」
「おおおっ! まだ射精る、ぞっ!」
――ぶびゅっ! びゅるるっ!!
熱く煮えたぎる汚汁が肉棒が脈打つたびに撃ち出され、子宮を打っていく。
――びゅぷぷっ! ごぶどぷ!
「ひ……あ……ゔぁ……」
射精しながらも擦り込む膣を前後する肉棒の刺激に反応せぬままに、ただ娘は体内に広がる熱を感じる。
「おぉぉ……」
――どぷ……こぽ……
やがて長い射精が終わり、ぬぷりと肉棒が引き抜かれた。
「たっぷり射精たぜ、へへ」
引き抜かれた後、無残に蹂躙された秘裂からこぷりと血の混じる黄みがかった白濁した汁が溢れだし、自分の大切なものが穢されたのだと娘は理解した。
「ぁ……」
娘の頬を、決して流さなかった涙が流れた。
涙は後から後から溢れ、嗚咽も無く娘は泣いた。
だがそれだけでは済まなかった。
「おいお前ら」
「「「へいっ」」」
のそりと離れた親分は、娘を押さえつけながら興奮する子分どもへ言った。
「好きにしていいぞ」
「「「ありがとうございやす!!」」」
男たちは一斉に娘へと襲いかかった。
「――っ!?」
すでに絶望に身を横たえていた娘には抵抗する力も無く。
「や、やめ……て……」
声を振り絞るのが精一杯だが、それを聞く者などいるはずもなかった。
一人が忙しそうに一物を取り出すと、娘の片足を抱え潜り込む。
「一番だ!」
すでに蹂躙された秘裂は前戯すら必要なく。
「おおっ! 久々のおめこだ!」
「ぅ……ああ……」
娘は肉棒が再び膣を押し広げる感覚に呻いた。
「おっおっ! くぅ! こりゃ持ちそうにねぇ!」
子分はすぐに腰を振り始め、娘は抜き差しされる動きに揺れる。
「ほれ、咥えろよ」
暇を持て余した一人が顎を掴むとそそり勃つ物を眼前へと持ってくる。
「あ……」
「ほれっ!」
無理やり口を開かされ、突き込まれる。
「うぶっ!」
「歯を立てるんじゃねえぞ?」
「おぶっおぶぶっ!」
そのまま男が腰を振り、口内を一物が蹂躙し始める。
「お、おお! 舌だ、舌を使え!」
「ん〜っん〜〜っ」
首をかすかに横に振った。
すると娘の長い耳を掴み。
「言う事聞かねえとこれを切り取るぞ」
「っ……ぴちゃ……ちゅぷ……」
「いいぞ!」
突き込まれる一物に舌を這わし始めた。
そして最後の一人が娘の手を取る。
「俺はこれで我慢してやる」
その細い手を開かせると一物をあてがう。
「おおっ! 細っけえ! やわらけえ!」
そのまま強引に手を握らせると腰を振り始める。
膣を口を手を、娘一人を男三人が貪る。
一番先に限界に達したのは口の男だった。
「くぅ……も、でるっ!」」
「うぐっ! ぶぷっ! じゅぶっ!」
かくかくと腰を振ると娘の頭を押え、一物を奥まで突き入れた。
「おぶっ!」
「ぐ――飲めっ!」
――ぶびゅる! ごぽごぽっ!
「んぶっ!?」
口内へと精液が吐き出され娘は苦しそうにそれを受け止め、残る二人も同じく達しようとしていた。
「ぐっ締まる!」
急に締まり始めた膣に射精を促され、男は腰を押し付けた。
「うぅっ!」
――びゅるっ! びゅるるっ!!
「おっおっ!!」
射精する度に男は腰を小刻みに振って精液を送り込む。
そして握りしめる手に。
「おおっ!」
――ぶぷっ! びゅぶっ!
吐き出される白濁汁が細い指に絡まり染められていった。
「ふぃ……」
射精を終えた一物が口から引き抜かれる。
「……う……げぇっ、げほっ!」
娘は咳き込みながら口内の精液を吐き出した。
「こいつ吐きやがったなっ!」
怒声に応じる力はなく。
休む間さえもない。
「次は俺だ!」
膣に射精した男を別の男が押しのける。
「へへっ」
そのまま娘の体を四つん這いにして腰を抱え込むと、着物を捲り一物を突き込んだ。
「うぁ、あ゙……」
ぬぷりとはめ込まれる肉棒の感覚に娘は身震いする。
「かーっ! あったけえ!」
膣の感触を確かめるように腰を揺すると、膣内に溜まっていた精液が掻き出され水溜りを作る。
「ゔ……あ、ぅ……」
後ろから伸し掛かり、突き出された小さなお尻に何度も腰がぶつけられる。
俯いたまま、されるがままとなっていた娘の頭が持ち上げられる。
そして目の前に精液が纏わりついた一物が二本あり。
「口を開けな」
「あぶっ、んぐっぢゅ……っ」
問答無用に突き込まれた。
「ほ、ほら! こっちもだっ!」
「んぐぅ! ぢゅぐぢゅ……ぱぁ……おぶぶっ」
小さな口に二本の肉棒が交互に突き込まれる。
「吸え……吸うんだ」
「もぐ……ぢゅ……ぢゅうぅ……」
もはや言葉に抵抗する気さえなく娘は従った。
「おおおっ!」
その間にも後ろから猛然と腰を振られ、その間隔は狭まっていく。
「きたっきたきたっ!!」
突如男は膣の奥まで一物を突き込むと射精を始める。
――ぶぢゅっ! びぶるっ!
「あぶ……んぐっ……」
体中に注がれる熱を娘は感じたが、男はそのまま腰を振り続ける。
「まだっ……まだっ!」
射精をしながら膣を抉る肉棒は膣壁全てに自らの種を刷り込んでいき、収まり切らない分が溢れ足を伝う。
「うっ……お、おおっ!」
――びゅぢゅぢゅっ! ぢゅぶるっ!
再び大量に子種を膣内にまき散らした。
そして口に突き込む二人も限界に達し。
「ちゅる……ぢゅぐ……おぷ、あぐっ」
「ぐっでるっ、でるぞ!!」
「お、俺もだ!」
「んぶっ! おぐぅっ!?」
同時に突き込まれ、口内で弾けた。
――びゅるっ! ぶびびっ!
「うぶぶっ! んぶぶっ!」
口内を満たす汚汁。
片方がずるりと抜けると残った勢いのまま顔へと降りかかる。
――びゅるっ!
「う……」
顔を汚す種汁を感じていると突き込んだまま男が言う。
「飲め」
聞きたくなかった、だが。
「飲め」
再び言われ。
「……んぐ……ずっ……んぐっ……」
粘つく液体を少しずつ飲み下していった。
「……んく……ごふっ……ごく」
それは喉に絡み付き、非常に飲みにくい。
「おら、残りも吸い出せ」
「……ずっ……ずる……ずるる、ずずっ」
「おほぉっ!」
命じられるままに尿道に残ったものまで吸い出し嚥下していく。
「ごく……う……げほっ」
それを全て呑み干した後、すぐに次の男が押しのけ娘の体を抱きかかえた。
「ようやく俺だ!」
寝そべった体の上、反り勃つ一物を娘に跨がせるように持っていくと、狙いを定めゆっくりと降ろしていく。
「……ひ、ぅ……ぁ」
娘は何の抵抗も無くずぶずぶと一物を呑み込んでいくが。
「なんだゆるゆるじゃねえか!」
数々の凌辱で抵抗を失った体は弛緩し、男が腰を突き上げるが反応は薄い。
すると一人が後ろへと回る。
「いい方法があるぜ」
その男は秘裂から溢れる精液を指で救うと。
「――ひぅっ!?」
ぬるりと後ろから違和感に娘は総毛立たせた。
「あ……やめ……きたな……っ」
「よ〜く塗りこんでっ」
指は嫌がる尻の谷間にある小さな窄まりへねちっこく入り込み、自らの一物へも塗り込むと。
「はいりますよ〜っと」
めり、と小さな窄まりに一物がめり込んだ。
「い゙――ぎぃぃぃ……っ!!」
長く、掠れた悲鳴が響く。
排泄口に突き込まれる異物から逃げようとするが、下から貫かれた体は逃げることはできない。
「ん〜、きっついなあ」
ずるずると肛門を無理やり押し広げ、肉棒が埋まっていく。
「ひぃぃぃっ! ぎっひぁぁっ!!」
娘は自らの尻穴を掘り進む肉棒の感覚にただ浅く息をして悲痛な声を上げるだけである。
そして全てが穴の中に収まると。
「くぅう……はいった」
「あ゙……あ゙あ゙……あ゙ゔ……」
体を貫く二本の異物に娘はただ喘ぐのみだった。
「おお……こいつは締まる!」
下の男は歓声を上げ、二人は動き始めた。
「ひっぎ! あぐっ! ぎぎぃっ!?」
二本の肉棒が交互に突き入れ抜かれ、膣壁と腸壁を削り抉っていく。
「あ、ぎっ……うぐっひ!」
壁越しにぶつかる肉棒に、娘は中から燃えるような熱が生まれ翻弄される。
そんな娘の前に残る男が一物を突き出した。
「ほれ」
「……あぶ……ぢゅるっ……んぶ、ぺちゅ」
「ほらっ! ほらっ!」
「おらっ! おらっ!」
上下から突き込まれる肉棒。
膣を抉り貫き、腸壁を削り摩擦する衝撃が体を突き揺らし。
「ぴちゅ……ずず……ちゅる……あぶっ」
自ら咥えしゃぶる肉棒に、考える事さえ放棄した。
そして上から下から穴を出入りする肉棒は段々と調子を合わせ、体が勝手に反応した。
「うぎっ!」
体中が硬直し、それは膣壁と腸壁へも反映される。
「お、おおおっ!」
「ぐううう!!」
不意にきた締め付けに、二人は深く肉棒を穴へとはめ込むと。
――ぶぼびゅっ! びゅるびゅるるっ! どぽぽっ!
「おごっ! ぶほっぶ!?」
腸内へ注がれる汚汁の熱さに娘の体が跳ね、それが余計刺激となり肉棒の射精を促していく。
「お、おお……搾られるっ!」
「纏わりつくっ!」
――びゅびゅびゅっ! ごぼっぼっ!
体の中へ拝察され、穴を満たしていく種汁の熱に悶える娘に、口を犯していた男は頭を掴み、猛然と腰を振り始め。
「俺も、だっ!」
「おごぉっ!?」
ごすりと喉の奥へと肉棒が入り込み。
――ぶびっ! びゅるるっ!
「ごぼっ!? むぐぅうっ!?」
喉の奥で吐き出された汚汁に娘は窒息しそうになる。
「ぐお……っ! まだ、でるっ!」
「まだ……締まるっ!」
――びゅぶるっ! ごぷぷっ!
さらに硬直した体は膣と腸でもってきつく種汁を搾り取っていった。
「あ〜……もうでねぇ……」
「俺も空っぽだ……」
「腹、いっぱいだ……」
全て抜き取られ終わった後、娘は床にぐったりと伏せていた。
「……かふ……こぽ……」
全身の穴と言う穴から汚汁が溢れ、虚ろな瞳で横たわる姿はかすかに胸が上下しなければ死体と見間違えてしまう。
「あーあー、てめえら本当に好き勝手やりやがって。全身どろどろじゃねえか」
そう言って静観していた親分が、娘の手を掴み吊り上げる。
「……」
ぶらりと吊り下げられても娘は虚なまま。
「まあいい。よっと」
親分は座ったまま娘を抱き上げると、怒張へとあてがい沈めていく。
「……ぁ……」
自らを埋めていく肉棒にも娘の反応は微かなもので、親分の胸に背を預ける格好で貫かれ。やがて奥へと達するが。
「んん?」
そう言って親分が見ると、秘裂を貫く怒張はまだ姿が見えている。
「全部挿入ってねえじゃねえか」
親分はそう言いながら娘の腰を掴み。
ずっ、と膣の奥を押し割ろうとする力に娘は強引に正気に戻される。
「がひっ!?」
ず、ず、ずっ、と奥へ亀頭がめり込んでいくたびに娘の体が意思とは無関係に痙攣し、足先はかりかりと床を掻き、手は止めようと掴みかかる。
「ぎ、ひぃっ! あがっ! うぎぃっ!!」
だがそんな抵抗も嵐の前の枯葉同然で。
「い……よっと」
ごりっ、と娘の臍の下辺りから異音が響いた。
「ひゅ――」
それと同時に娘が短く息を吐き出し、全身をガクガクと恐ろしいほど痙攣させる。
娘の腕ほどある一物が、娘の中に全て隠れていた。
「ぐぅう……締めやがる」
壊れた人形のように体を震わせる親分は唸ると、力強く動き始めた。
「おっ、ぐぎっ!!」
がぽ、と人体が出すとは思えない音がした。
子宮にはまり込んだ亀頭が出入りするたびにカリ首が子宮口をひっかけ、がぽっがぽっと音が出る。
「がひぃ! いぎぁっ!! おぐぉっ!」
体が揺すられるたびに娘の口から出るのは獣のような声だけで。
「こらぁ最高だ!」
親分はさらに力を込めて娘を突き上げる。
「ひぎゃぁあっ!! ぎぃあっ!! おぎぃぃっ!!」
ぼこぼことひしゃげる子宮に娘のお腹はぽこりと出張り、やがて娘の痙攣は小刻みなものへと変わる。
「ひぎぃぃぃ……っ! あぎぃぃっ!!」
断末魔にも似た声は長く、それに合わせて膣穴が子宮口ごと万力のごとく締め上げてくる。
「うぐ……急にこいつっ」
痛いほど収縮し始める膣の刺激に、急速に持ち上げられる。
「う、おおおっ!!」
「あぎぁぁああっ!!」
親分は最後とばかりにはめ込んだ子宮の奥を突き破らんとばかりに叩き上げ。
「――射精る! 受け取れぇえっ!!」
「ひぎゃぁあっ!?」
――ごぶりゅっ! ……どびゅ、ぶぢゅるっ!!
べっとりと濃厚な汚汁が子宮壁に纏わりつき、その刺激でぐいぐいと竿を扱いていく。
「おおおおっ!!」
「ひ――ぃいあぁ……ッ!?」
――ぶびゅぼっ! ぢゅぶぶっ!
カリ首をぴっちりと銜え込んだ密閉された子袋を、噴き出す精液が壁を叩きながらごぼごぼと溜まっていく。
――びゅるるぢゅっ! どぽぽっ!
小さな子宮は限界まで膨らむが、種汁は注がれ続け。
「ぉ、ぉ……おぉぉ……」
重くなっていく下腹を感じながら、瞳は一切光を宿すことさえなかった。



そこはとある山の森。
かつて城があったと言われる山中である。
そこを歩くは四人の男。
「へへ親分。随分高くうれやしたね!」
彼らの内一人が、一際大きな男――親分へと嬉しそうに言った。
「てめえらが汚え汁で汚さなかったらもっと高く売れてたんだろうがな」
親分は言葉こそ非難していたが、上機嫌にまるで妊婦のように膨らんだ腹を撫でた。
道を進んでいくと、ちょっとした段差があり子分たちは軽く飛び降りていく。
「ほいっしょ!」
親分も、ずんと重そうに降りた時。
「ぉ……ぎっ……」
どこからかくぐもった声が聞こえた。
すると親分が足を止め、身を軽く硬直させる。
「う……そんなに締めるな」
――ごぽ、こぽぽっ
「ほら、射精ちまった」
親分は自らの腹へと向かい声をかけると、身震いをした拍子に襟元から兎の耳が出てくる。
「……ぉ……ぁ、ぉぉ……」
果たして襟元から覗くのは虚ろな目をした娘の顔。長く流麗だった髪もぼさぼさに切られ、捕まる前の面影はなくなっていた。
娘に服は無く裸のまま、親分に抱き着く格好でさらしに巻かれ。
「そいつの髪も着物も随分高く売れやしたが、そいつは売らなくてよかったんですか?」
そしてその下腹部。
「こいつが咥え込んで放さねえからしょうがねえだろう」
密着した股は深々と、子宮まで陰茎を差し込まれた状態で固定されている。
「今もきゅうきゅう吸いやがる」
親分がさらしの上から娘の臀部を揺する様に揉み上げる。
「……ぅ……ぉぉ……」
その刺激は娘の子宮へと直接響き、呻きと共に膣壁が蠢き。
「ぐっ……射精すぞ」
――どびゅっびゅぶ、ぶっ!
「ぁぉ、ぉ……ぅぁ……」
すでに朝から十を超える射精に子宮は膨らみ、お腹をぽっこりと押し上げる。
「帰ったら、またたっぷりと可愛がってやる」
そう笑いながら親分は娘の耳を押し込めると襟元を直した。
再び先を進む彼らは、ふと遠く山中をいく姿を見つけた。
「坊主……ですかね? どうしやす親分!」
勇む子分たちだが、親分はめんどくさそうに言う。
「放っておきな。あんなぼろい坊主の身包みを剥いだとして大した稼ぎになりゃしないだろう」
「……そうですね」
そうして彼らはそのまま自らの居場所へと帰る。
そこでまた兎を貪るのだろう……。



これより先の語りはない。
彼らが城跡から財宝を見つけたとも、新月の晩以降姿を消したとも言うが、それが本当かはわからない。
しょせんこれは「もしかしたら」「ありえたかもしれない」

ただの語りなのだから。

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