「朧桜」   作:匿名希望





今日は……
「今日は……どうしますか?」
私はいつものように彼に聞く。
わかっている、これは夢だと。
あり得るはずもなく、現実ならばこんなに大胆になれるはずもない。
だからこそ私は夢だと分かり、躊躇しない。
それに彼は口を開くと、私はそれに従い動き出す。
「はい、失礼します」
体をかがめると彼の股の間へと跪く。
すでにそこは張り窮屈そうにズボンを押し上げている。
手で撫で上げるとビクリと動く。
ジッパーを降ろしていくと、飛びだすように陰茎が顔を出した。
むわっと広がる蒸れた臭い。
「……ん、すごい……」
それを両手でそっと包む。
その硬さと熱に驚き、軽く上下させその形を確認していく。
どきどきと緊張に心臓が騒ぐのを聞きながら、ゆっくりと顔を近づけていく。
「あ――」
ふと、キスを先にしたかったと思うが。開かれた唇は陰茎を含んでいった。
「はぁむ……ちゅ、ずず……んん、ずずずっ」
呑み込まれていく。
「はむ、はむっ……あん……」
小さな唇を精一杯広げ、その口に肉棒を受け入れていく。
三分の一ほど残して私は止まる。
「ん……ろうれふか?」
もごもごと口を動かし彼を見上げ聞く。
「――」
その応えはビクリと震える陰茎から伝わった。
「ひもち、いいんれふね……じゅる」
ぬとりと舌が刺激した。
「ぢゅぢゅっ……はぷ、じゅるるっ! ちゅぷ」
緩く口の中が動きだし、舌が味わうように陰茎を這い始める。
「あじ……こいれふ、んじゅっ……れぇろ……ちゅるちゅる」
巻きつくように舌が絡み付き、表面を滑り擦っていく。
「んむ……ここも、いっふぁい……」
カリ首からぐるりと垢をこそぐように舌が動き、裏筋をチロチロと刺激した。
軽く頭が動く。
「……ずりゅりゅ…はぷっはぷっ!」
陰茎が顔を出し、また口へと吸いこまれ、その間にも舌が動き絡みつく。
「じゅる……ん、じゅるるるるっ」
一度大きく陰茎を呑み込むと、彼女はそのまま啜る様に吸引しだす。
徐々に真空になっていく感覚に彼の腰が浮くのがわかる。
「んっ、じゅるるっ……ぢゅっぢゅっぢゅっ!」
真空になった口を小刻みに前後させた。
中を引っ張られるような刺激に、びくびくと肉棒が震える。
「ん〜〜〜っ、ぢゅりゅりゅりゅっ!」
そのまま強引に肉棒を引き抜いていく。
彼にとって柔らかい真空の中を引き抜かれていく快楽はすさまじく、引き抜くたびに舌で裏筋から尿道を刺激する。
カリ首まで引き抜かれると。
「んむ、ちゅる……ずずずずずっ」
吸引しながら、再び呑み込んでいく。
「ぺちゅっ……ぢゅ、ぢゅるるる」
そしてすべて呑み込むとまたゆっくり引き抜いていく。
「ぢゅるっ! んむぅ……ちゅぶ」
何度も。
「ずずず……ずるるっ」
何度も。
「はぢゅっ! あむ、んじゅるっ!」
何度も往復し、快楽のボルテージは上がっていく。
すぼめた口が竿の表面を滑り、舌が熱く亀頭を抉り、口内が吸い込み陰茎全体を刺激する。
「ん、んむむ……」
再び陰茎が全て呑み込まれ。
「らひて……くらはい」
舌がカリ首から亀頭へと絡み付き。
「じゅっ、ぢゅるる……んぢゅぐっ!」
ぐじょぐじょと音を立てて蹂躙する。
吸引と揉みしだく舌の感触にもはや彼の肉棒は限界で。
「……んじゅっ、んんっ!!」
――びゅぶりゅっ! びゅるるるっ!!
先端から爆発するように精液が噴き出した。
「うむむ……あぷっ、ぶぶっ」
射精に肉棒が打ち震えるたびに、口内を濃い精液が注がれ満たされる。
「こいれふ……じゅる……んぐ、ん……ぢゅるるる」
私は味わうように何度か精液をかき混ぜると、こくりと喉を鳴らす。
「ず、ずぢゅ……こく、ずず」
撃ち出される精液を少しずつ呑む動きに射精中の陰茎は刺激され痙攣する。
ゆっくりと頭が引き抜かれ、陰茎が顔を出す。
「……んん……んっく。はあ……あなたの、味がしました」
唾液と精液が混じった液を纏わせる肉棒はテラテラとして。
「それじゃあ……お掃除します……あー……ぁん、ずじゅ」
亀頭をパクリと咥えた。
「……ずず、ずぢゅぢゅ……ん、ぴちゃ」
徐々に呑み込まれていく。
そして根元まで呑むと、吸いながら搾るように上下した。
「にょうろう……まら……ちゅるる」
射精後の敏感なものが、包まれながら舌が熱くねちっこく這いまわり、尿道の一滴まで吸い出される。
彼は急速に湧き上がる射精感を我慢できず、射精する。
――びゅっく! びゅっく!
「んくっ?! ……おぷ、んっず、ぢゅぢゅるるるっ」
彼は緩やかに精を搾られ、私は搾りながら。
夢が覚めるのを感じた――


ピピピッ! ピピピッ! ピピピッ!
鋭い電子音。
ピピピッ! ピピ――パチ
頭に響く音を止めると、霞がかった頭がのんびりと覚醒する。
まだ完全な覚醒には程遠く、夢の内容は徐々に薄れていくだろう。
朧な夢の残滓は背徳的で――でも幸福で。
だから、もう少しの間……このお腹に感じる暖かさにまどろみたかった。



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