「妖姫」   作:匿名希望





「ん、はぷ…くちゃ……ず、んん」
普段生意気な口が絶えず俺のものを舐め上げていく。
月明かりは頼りなくその場を照らす。
「ぷあ…あんた射精するならさっさと射精しなさいよね」
アモニタは口を離すと、その小さな手でペニスを擦りはじめる。
目の前にいるのは二百年を生きた長寿種族の末裔。
「……ったく、こんなに溜めて。ほらぱんぱん……どうして欲しいのかしらね?」
ニチャリ、先走りと唾液の混ざったものが手袋で音を立てる。
「たとえば……」
意地悪く笑いながら、アモニタは指で輪を作ると根元を絞るように引っ掛ける。
「こんな…風に、とか…」
そのまま絞り上げるように指を上下させる。
「ほかには……」
息苦しさに暴れるペニスを押えながらアモニタは顔を近づけ。
舌を伸ばし、雁首へと舌を舐め上げた。
「……ん……ほら、びくびくしてる…期待してた?」
そう言うとアモニタはくるりと回るように雁を舐めると口を開け。
中でチロリと赤い舌が見え。
「変態……あっぷ……ん、ずずず……」
ペニスが小さな口へと呑み込まれていった。
ねっとりした壁に包まれていく。
「…はむ…んちゅ……まら……おくへ…んぐ…ぶぶぶ……」
アモニタが苦しげにしながらくわえ込むと、更に狭い場所へと入り込んでいく。
「んぐ…んぐぐ……」
そこはのっぺりと肉厚で、ぎゅうぎゅうとペニスを締め付けて。まるで膣に挿れていると錯覚する。
全身が総毛立ち、腰の奥へと溜まっていく。
「……んぶ……ん、ん、ん…」
アモニタが動き出す。
ほんの少し首を上下させただけで腰が砕けそうになった。
それを感じ取ったのか、アモニタは目だけで笑みを作るとゆっくりと動き始めた。
「あぶっ…ぢゅぐ……じょぶっ! んぼぼっ!!」
熱い塊が常に纏わり着くようにペニスの表面を這い回る。
「…んじゅ……おむ……ん、ずずずずっ」
ぞわぞわと腰へと昇る快楽に力が入らない。
それでも口内は常にペニスを締め付け、喉が蠢き搾り取ろうとする。
我慢などできるはずもなく、する気もなく、させる気もなかったのだろう。
「……あぷ…はぷぷ…んじゅるる…んん〜〜」
アモニタの一番奥へと吸い込まれると、ぞろりと舌が竿を這うと。
「――んぐぐ…おぐっ…おぐぐっ!!」
大きく喉が嚥下するように動いた。
それに合わせてペニスが押し潰され、ぞわぞわと壁が蠢き。
「あっぐ…んご…」
――ぶびっ! びゅるるっ!!
強制的に射精させられる感覚。
――どっぼ…ぼっぷ…ぷしゅる……
「ごっく……ごっく……」
それを蒸せることなくアモニタは飲み干していき。
――ぴゅるる…
「んん……ちゅぅぅ…」
尿道の最後の一滴まで吸い取ると、上目使い見上げてくる。
息も絶え絶えな俺にアモニタは目だけで笑い。
「……んぐ…ん……ぷあ……いっぱい射精して……この変態?」
罵った。


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