「抜月」   作:匿名希望





「んふ…陽司、これがいいのかえ?」
つぷ…
尿道を割り開いた冷たい感触に鋭い痛みが走る。
「ぐがっ!?」
呻きが暴れるが、イスに固定されたまま手足は動かず。
「ほれ、暴れると…危ないぞ」
ちゅぷ…ちゅぷ…ちゅぷっ!
「うがっ! あ゙! がっ!」
細い指によって小さなビーズがどんどん尿道へと飲み込まれていく。
それは尿道を擦る痛みはもちろん、根元に近づくにつれて痛みとは別のものが込み上げてくることに恐怖を覚えた。
「もう…少しじゃ……ほら……全部入ってしもうた」
「――、――っ」
上気した声に返す余裕すらない。
陰茎は張り詰め、尿道はビーズで外からわかるほど凹凸を作り、亀頭の先端には指かけの輪が尿道から伸びていた。
そんな無言にも月見は気にはせず。
「よく我慢したの。
それでは、ご褒美じゃ」
なにやらピンク色の円柱状の塊を取り出した。
それは両端に穴が空いており、ふにふにと月見の手の中で形を歪ませる。
もしやと思った。
月見はローションを手にその円柱へと注入すると、。
「……な、やめ…ろ…」
出た声は小さくかすれていて。
「だ め じゃ
にゅぐ……ぐぐ…にゅるる
きつく柔らかい締め付けに包まれた。
「ぅ、ぁひぃっ!」
月見は俺の悲鳴に心底うっとりと目を細め。
「もっと、もっと鳴いてくれるかえ
オナホを扱き始めた。

にゅっこ にゅっこ にゅっこ
「あ゙ あ゙ あ゙っ!」
月見の手がオナホを扱き、その刺激にぬるぬるとした快楽に抗えない。
「ここも、ガチガチにして」
そう言って月見が胸板に顔を寄せると、乳首を吸い始める。
「っぉ!」
予想外の刺激に背筋が痺れ。
「――がっ! ぁぁあああ!!」
限界に達して。
「……で、ない……」
尿道を圧迫するものが射精を押さえ込んだ。
ビクビクと痙攣する陰茎は欲求不満を訴えるが、それに応えることができない。
「ほれほれ、そんなにイきたいのか?」
その様子を嗤って見ていた月見は、そう言うと。
「なら、もっとしてやろう」
オナホの先端から覗く亀頭、その先端へと指を這わし。
「ほぉれ
ちゅぽぽぽ
尿道から伸びる輪に指をかけ、ビーズを引き抜き始めた。
「うぎぃい!?」
尿道を削る感覚に声が抑えられない。
「ほれ ほれ ほれ
ちゅぷちゅぷぷぷ にゅっこ にゅっこ
更に月見はビーズをまた埋め込みながらオナホで扱き始める。
ちゅぽぽ
「うごっ!」
抜き。
にゅこ にゅこ にゅこ
「あ゙ヴ!」
扱き。
ちゅぷぷ
「おぅぅっ!!」
また埋め込む。
「本当に良い声で鳴くのう
月見は容赦なく、オナホとビーズを動かし陰茎を苛め抜き。
射精しているのに出ない。
絶頂感が何度も何度も連続してくることに、もう快楽と痛みがごっちゃになってわからなくなり。
「これでっ、果てるがいい!!」
オナホを月見が根元から思いっきり握り締め。陰茎全体が強く圧迫されて。
「あ゙あ゙あ゙あ゙!!」
ちゅぽ――
「イくんじゃ
ちゅぽぽぽぽぽぽ
「おぎ! あ゙がっ! あ゙あ゙あ゙!!」
圧迫された尿道から強引にビーズが引き抜かれた。
その圧倒的な快楽に。
「ぉ――ぉぉお゙お゙お゙お゙お゙っ!!」
――ぶしゅっ! ぶしゅっびゅぶぶぶっ!! たまりにたまった精液を噴水のように射精した。
「すごい勢いじゃ わしにまで降りかかってきおる 雄臭いのう
目の前にいた月見は降りかかった精液を愛しげに拭うと口に含む。
そして壊れたように未だ精液を噴出す陰茎からオナホを抜くと、顔を寄せ。
「ちゅぷ…ん
滴る精液をなめ取った。
そして月見は。
「ほぉれ まだ終わっとらんぞ
ビーズを鈴口に擦りつけながら嗤った。


びゅっびゅっ…ちゅぷ、ちゅぷぷぷぷ……
「うがっ!!」
精液を吐き出し続ける鈴口に再びビーズが埋め込まれていく。
その敏感になっているところに射精を塞き止められ、月見の手の中で陰茎が暴れる。
「ん、ほれ 暴れる出ない
それを巧みに抑え込みながら月見は次々とビーズを埋める。
ちゅぷん ちゅぷん
「簡単に入っていくのう こんなことをされてガチガチにするとは変態じゃのう
そして最後の一つを埋め込むと、月見は笑みを浮かべたまま指を根元へと這わせた。
「こんなところまで入っておる
指先がグリグリと尿道のビーズをいじり、鈍痛と痒みのようなものが腰に響く。
射精を止められ、尿道を犯された陰茎に月見は舌を這わせ聞いた。
「ほれ どうしてほしいのじゃ
それは屈服を求める言葉であり。
「…………」
無言の俺に月見は亀頭に指を這わせ。
つっぷ
「ふごっ!?」
白く細い指が鈴口を割り開く。
それはコリコリと入り込んだビーズを引っ掻き、奥へと押し込もうとする。
「ほれ はよう言わんともっとすごいことをするぞい
ぢゅぢゅっ
指がビーズを押して尿道へと少しずつ潜り込んで行く。
鈴口を広げる指の太さ、中を擦る感触、尿道の奥を進んでいくビーズに我慢しきれないほどの快楽が溜まっている。
「……っぐ……」
「強情じゃのう」
だが唇を噛み締める俺に焦れたのか、鈴口から指が抜かれ。
「…っはぁ……おふっ!?」
「くちゃ……はぁむ ぴちゅ…
亀頭を包む熱さに思わず呻いた。
「ちゅじゅる……苦しいかえ もっと…んちゅ…ちゅるる 苦しくなる
月見は亀頭を頬張りながら、満遍なく唾液を擦り付けていく。
「んべっ……」
唾液を竿まで垂らすと両手の指を陰茎を挟むようにして筒状に組み。
「はぉれ 擬似オナホじゃ
にゅっこ にゅっこ にゅっこ
そのまま上下に擦り始めた。
「がひっ!! ぎがぁあ!!」
先ほどのオナホとは全く違い、ひたすらに狭い穴で扱かれる。
そして尿道のビーズがゴリゴリと手に引っかかり、徐々に奥へと沈んでいく。
ぬっこ ぬっこ ぬっこ
「うかっ! あ゙い゙! ぎぎっ!!」
穴の狭さとビーズの進む快楽それだけでも辛い中。
「ここが残っておるの はぁん ずずず……
亀頭が思いっきり吸われ始めた。
「あ゙あ゙あ゙!!」
「ず、ずぢゅ……ぞぞぞっ
ぬっこ ぬっこ ぬっこ
もう10回は射精してもいいほどの快楽が流れ、でもそれは溢れることなく溜まり、何度も陰茎は空撃ちをする。
もう限界で、お腹一杯で。
「ぢゅっ…ほれ ……ずず…どうして……んん……ほしいのじゃ
「……ぁ」
その言葉に。
「だ……させ…て……くだ、さい」
プライドを捨てて。
「だ め じゃ
ずぷぅ
「おむ んんっ んぐ……んぐぐ
月見が手を解き、陰茎を大きく呑み込み始めた。
オナホとも手オナホとも違う、ギチギチに狭いのに柔らかい肉の穴。
「か……はっ!?」
狂ったと思った。
「……んふー んん……ずずずっ
ほんの少し月見が引き抜いただけで腰の奥に電流が奔る。
「がうっ!」
「んごぅっ!?」
思わず腰が浮き、月見は喉を突かれた。
それで急に喉が絞まり始め、目の前が真っ白になったかと思う。
だが月見はそれを許さず。
「んぐ……んっ んっ んっ んっ
ずっ ずっ ずっ ずっ ずっ ずっ
小刻みに頭を動かし始めた。
狭い喉はガチガチの陰茎をきゅぅっと搾り、ごりごりビーズを刺激する。
尿道の奥でぐつぐつと煮え滾るものを感じながら、過剰な刺激に俺は破裂寸前で。
「んふ
それを見た月見は笑うと。
ず、ずずずずず
「ぉ、ぉぉぉお……」
喉から陰茎が引き抜かれる。無意識に漏らした言葉に、黒い耳が聞き入りるように動いた。
「んちゅ……よく我慢したの
月見が亀頭を優しく撫でる。
それだけで射精しようと陰茎がビクビクともがく。
そして指は先端から伸びる輪を引っ掛け。
「頑張った子には褒美をやらんとの
その言葉を理解する間もなく。
「たっぷり射精(だ)すんじゃぞ
ちゅぽぽぽぽぽぽ
ビーズが一気に引き抜かれた。
「が――」
その衝撃に腰を突き上げた時。
「ん――ずずずず
月見が陰茎を呑みこみ。
「んぐっ んぐっ
喉を何度も嚥下させた。
それで喉がまるで搾るかのようにグネグネと動き。
「うがぁぁぁああああ!!」
どびゅっ びゅぷ ごぷぷぷっ
脳が焼き切れるほどの快楽と共に射精をした。
「んぶっ ん、んん〜〜〜
月見の喉の奥へと精液を流し込む。
びゅびゅびゅっ ごぼぼっ
濃縮された精液の量は一度大量に出したとは思えぬほどで、月見は目が上向き溺れかける。
「んぐ んぶぅ ごく……ごく、ごく
ごっぷ こっぷ……
快楽で何も考えられぬ中。
「ん…く……ぷっは ……けふ 溺れ死ぬかと思うたぞ
最後の一滴まで飲み干した月見が顔を上げた。
ペタリと床に尻をつけたまま、俺の体へと手を付き這い上がってくる。
「ふふ……足腰が立たぬ」
そして俺の太ももに股で挟むと、くちゃりと湿った後が鳴った。
くちょ…くちょ…
月見は股を太ももに擦りつけながら、俺の頬を両手で挟み。
「これで……主はわしのものじゃ」
舌が喉を這い、顎を伝って唇へとたどり着き。
唇が触れた。
「・・・魂の奥底まで愛しておるぞ」
その言葉が、俺の魂へと深く絡みついたのがわかった。


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