「空蛇」   作:匿名希望





「……あ゙…あ゙ぁぁ……」
尻の穴から陰茎が引き抜かれていくことに口から勝手に声が洩れた。
すでに腫れあがった穴は痺れて何も感じないが、擦る振動でそれはわかる。
ずるる…ぐぬ……
そしてカリが引っかかって穴が盛り上がり。
「んぁ……は、ぁぁっ!」
ぬ…っぽ……
亀頭がとうとう抜け落ちた。
散々突きこまれた穴はぽっかり開き、ゆっくり閉まりながらトロリと溜まった精液が垂れるのを感じる。
「…は…あ……ふぅ…ふぅ…」
精も根も尽き果て、布団へと突っ伏した。
どれだけ長い時間されていたのだろう。
朦朧とした意識は眠りを要求し、それに抗うのは非常に困難で。
ゆっくりと目蓋が下りていき。
――ズッ…
「あ゙いっ!?」
その痛みに叩き起こされた。
――ズッ…ズリリッ……!
下半身から広がる皮を引っ張る痛みに耐えかね首を巡らせる。
そこには秘唇を巻き込み突き刺さる陰茎があって。
――ズッ……リ…!
「い゙…っだぁ……ぃいっ!!」
ろくに濡れてもいない粘膜を擦られ、喉から苦悶が洩れた。
まだ硬い肉を割って掘り進められて、快楽など得られるはずも無く。
――ギ、ヂュ…ギ、ヂュ……
「い゙っ! ひぎっ……ゔあ!? ……あ゙ぁぁあ゙っ!!」
逃げようにも疲れた身体は言うことを利かず、それどころか下手に入った力が膣を締め、余計に痛みが増す。
「ぎっひ……いたっ……いたいぃ…」
動く力も無いままに、ただ苦悶に呻くだけ。
やがて。
――ズッ……こつ…
子宮を小突かれ、ようやく陰茎が止まった。
「か――は……ッ!」
きつい肉を強引に押し広げている塊を意識せずとも感じる。
じんわりと疼く痛みに腰がもぞりと動いた。
だがそれで一息を吐くヒマも無く。
――ずっずず……ぱんっ!
「〜〜っ!?」
ずりずりと引き抜かれた陰茎が、勢いよく膣を擦った。
――ぱんっぱんっぱんっ!!
「あぐっ! ひぎっ! おがっ!」
連続して何度も腰を叩きつけられ、そのたびに引き攣れるような痛みが奔る。
思いやりも何も無い動きが膣を抉り、痛みを送った。
「ひっぐ! あ゙あっ!? うあ゙!」
だが不思議なもので。
――ずちゅっ!
身体守るためか、次第に秘裂から愛液が溢れてくる。
そうなると滑りの良くなった動きは、痛み以外を伝えてきて。
「お……んっ! あくっ! んんっ」
――ずっちゅ! ずっちゅ! ずっちゅ!
痛みと疲労で朦朧としている意識に、甘い痺れが広がっていく。
それは見る間に溜まっていき。
――ズンッ!
「ふひぃっ!!」
子宮を突き上げられ、腰が隙間無く押し付けられ。
――びゅぶっ! びゅるるるっ!!
「は……っぅぅううっ!」
お腹へ溢れる感覚に、甘い痺れが全身へと広がった。
自然と膣が陰茎を締め上げ精液を搾り取ろうと蠢き、くいくいと射精を促すように自ら腰を押し付ける。
「ふぁ……あひ……」
膣が断続的に痙攣し、中の物を絞り上げるのがわかった。
ビクビクと締め上げるたびに、その分だけお腹の奥が痺れる。
その感覚に陶然としてると、後ろへ腰を引っ張り上げられ。
――ズンッ!
代わりに寝転んだ相手の上に腰掛けるように貫かれた。
「あ……っくぅぅうんっ!?」
背を反らし全身が震える。
「し、きゅう……のって、る…」
真っ直ぐに突き立てられた陰茎が秘裂を割り開いた先、膣の奥の硬い部分を押し上げ。
内臓を……子宮を突き上げられ大きく息を漏らした。
「ふ……ぁあ…」
突き立つ陰茎の長さと硬さを、呼吸で僅かに子宮を押し上げる感覚で感じる。
その感覚がふと軽くなり。
――ズンッ!
「おぐっ」
突き上げられた。
子宮にめり込むような挿送に苦痛とも快楽とも取れない声が洩れ、腰をしっかり掴まれ、そのまま連続して突き上げられる。
「……あ…ひぅっ! あくっ! ああっ!」
――ズンッ! …ズンッ! …ズンッ!
杭を打ち込むように叩きつけられ、腰を固定されたことで衝撃は余すことなく子宮へと届く。
繋がった部分で愛液が泡立つ。
「んぁっ! くんっ! おひっ!」
――ズンッ!!
ガクガクと人形のように己の身体が振り回されるのを他人事のように感じる。
もう痛いのか、気持ちいいのかすらわからず、ただ突き上げられる度に膣が締まった。
そして腰使いの力が段々増していき、その間隔も狭まっていき。
子宮が響く度になにか重いものが溜まっていき、目の前があやふやになっていく。
――ズンッズンッズンッ!!
「ぁ、ぁ、ぁ、ぁあっ!!」
痺れが……子宮がふやける様な痺れがどんどん大きく、強くなる。
子宮が小突かれる度に痺れが甘くなり、腰の力が抜けていく。
腰の力が抜けるとより自重がかかり、強く……強く子宮を突き上げられた。
――どすんっ!!
「ひ――ぁぁあああっ!!」
子宮がたわみ、子宮口へと亀頭がめり込む。
臀部全体が子宮に向かって引き攣れを起こし、自分でもわかるぐらい陰茎を締め上げる。
きゅぅぅっと陰茎を押し潰そうと膣が狭まる中。
――びゅっく!
「あくっ!」
ぴったり子宮口へ押し付けられた鈴口から、勢い良く精液が流し込まれた。
――びゅくっ! びゅく! びゅるるっ!!
「ふきぃっ! あつっ! はっあぁぁ!?」
子宮口から中へと注がれる精液に、お腹の奥から広がる熱に身を震わせる。
全身の力が抜け、ただ痙攣する膣の感覚だけを感じ取っていた。
――ぐり……ぐり……
「ひぁ……あ、あぁ……」
未だ萎えぬ陰茎は射精が終わると、ゆるりと下の顔を見下ろせる位置へ身体を回される。
そのまま腰を密着させたまま探るように膣内を抉り。
半場忘我へと至っていた意識は。
――メリィ!
子宮を抉じ開ける痛みで引き戻される。
「――ぎぃ!!」
亀頭が子宮口へめり込み、その緩み解されていた入り口にはまりかけていた。
「……か…ひ……や、やめ……や、めて…っ!」
力の入らないはずの手で胸板をかき、途切れ途切れの言葉を吐く。
だが。
――ぐ、ぐ……メリ…メリ…ッ!
「あぎぃいいっ!!」
その返答は突き込まれる亀頭であった。
少しずつ少しずつ、口を抉じ開け確実に沈んでいく。
――メキ……ず…メリ……ッ!
「ひぃぃぃい……ぃぃいいいっ!!」
苦しくて息がしにくい。
入ってはいけない場所へと進んでいく陰茎を意識し、より鮮明に苦しみを感じた。
「はっ…はっ…はっ…はっ…はっ…!!」
ぼたぼたと額から汗が流れ、犬のように息が途切れる。
なおも陰茎は潜り込もうと子宮口を抉じ開ける。
――……メリ……メリリ…ず…
そして一番太いカリがゆっくりと口を押し広げ。
「あ゙っ! あ゙ あ゙ あ゙ あ゙ぁぁあ゙!!」
――ず…るぅ…っ!
「んぎぃいいいっ!!」
亀頭が潜り抜けた勢いのままに、子宮へと滑り込んだ。
「かっひ! かっひっ!」
誰にも許さなかった場所を暴かれ抉じ開けられ苦しみと、心ごと犯され蹂躙されたことに感慨すら浮かぶ余裕はなく。
「ひっくっ!!」
――ぶびゅっ! びゅぶぶぶっ!!
「お、おぉぉおおおっ!?」
子宮に直接浴びせかけられる精液の熱さにただ呻く。
こぷこぷと子宮に溜まっていく精液に異様な重みさえも感じる。
そして射精をしながら上半身が起き、そのまま抱きしめられるようにして布団へと寝かされた。
――ぶっぷ…びゅっ…
「お……あ……あぁ……」
とっぷりと精液の溜まった子宮が熱く、重い。
覆いかぶさる影は、深い深い部分を貫き繋がり。ジンジンとそれは伝わってくる。
だがそれは決して安息を与えるものではなく。
「……ひ……ぁ……」
布団を……畳を震える手が爪を立て、後ずさろうとする。
「あぐっ」
少し動くだけで内臓を引きずりだされるような感覚を憶える。
――ず……ずる……
だが、それでも必死に離れようと。
――ガシッ! 「あ」
――ずずずずず……
「あ゙あ゙ぁぁあ゙あ゙っ!!」
腰を捕まれ引き戻された。
「――」
苦しみのあまり声も出ないと、ゆっくりとそれは動き出した。
――ずるるるるっがつ!
「ぎぅ!?」
子宮口を擦りながら陰茎が抜かれ、カリ首で引っかかる。
――ずずずずず……
「あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!」
また子宮口を擦りながら奥へと突き込まれていく。
そして連続して動き始めた。
――ずるるる…ずずずず……ずるるる…ずずずず……
「〜〜っ〜〜〜っ!!」
声にもならない叫びは聞き取れるはずも無く。
――ずずずず……ごっぷ! ごぽぽ…… 噴出すような射精を子宮で感じ。
「ぉ…ぉぉん…………ぁ」
ゾワリと背筋が泡立った。
膣がざわざわと陰茎を送り込もうと蠢きだす。
なにか、心の奥で大切なものが割れた音を聞いた。
――ずるるる…ずずずず……ずるるる…ずずずず……
「ぁ……ひ…」
ゆるりと足を腰を送り出す胴へと絡ませる。
「………と」
――ずずずずず……
そして子宮へと納まっていく陰茎を感じながら私は。
「……もっと……もっと…ちょうだい…」
涙を流しながら嗤った。
――ずぐっ!
「おくぅ!」
力いっぱい突きこまれた。
――ずっずっずっずっずっ!!
子宮を削るかという勢いで腰が抜かれ何かに引っかかり、また叩きつけられる。
「ぬける! しきゅーぬけちゃう! がひっ! ぃぃいいっ!?」
ガツガツと壊さんとばかりに突き込まれ、カリが子宮を引っ掛けた。
溜まった精液が掻き混ぜられ、たわんだ子宮口が竿を締め付け膣がぞわぞわと蠢く。
――ごっごっごっごっごっ!!
「ぁ、あ、ぁ、ぁ、あ、ぁっ!?」
やがて腰の動きは切羽詰り、回した足先がピンと伸び。
「ひぐっ! あ゙ あ゙ あ゙ あ゙ あ゙っ!!」
――ごちゅ!!
砕けろと突きこまれた腰に。
「あ――――ぉぉおおおっ!!」
ブルリと子宮が震えた。
その腰を無意識に足で固定し。
――どっぽ……どぷ…こぽぽぽ……
「ふぁ……ひぅ…染み、こむ……卵巣に…卵子に……しみこんじゃ、う…」
今までで一番の勢いの射精に子宮全体に精液が染み込み。
――こぽ…とぷとぷとぷ……
「もう…もう…入らないぃぃい……っ」
今までで一番長い射精に子宮は溢れんばかりの精液に溺れていく。
繋がった隙間からゴポリと納まり切らなかった精液が洩れる。
そして。
――ず、ずずずず…
またゆっくりと腰が動き始め。
「はがっ……まだ…まだ射精して……それにわらし…イって……」
――ずっちゅ!
「ひぁ!」
再び動き始めた情事に……私は。
「…あは」
ただ嗤った。


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