「月隠れ」   作:匿名希望





「んちゅ…んんっ……ちゅぷ…ぷあ……ん」
窓から差し込む月光が軽く店内を照らし出す。
「……ちゅっ…あむ……ふぅん…」
客の居ない食堂には賑やかな喧騒は無く、二つの影が重なり立てる音だけが響く。
やがて離れた影同士の口から光に照らされた銀糸が繋ぎ、切れる。
「ん……ぷぁ……どうしたのかえ。そんな獣のようにがっつきおって」
「……」
後ろから抱かれ振り返りながら月見はそう問うが、応えは返さない。
そのまま無言でポケットから布を取り出す。
「なにかえ?」
問う声を聞きながら、シュルリとその瞳を布で覆う。
そう言いかける間を与えず、さらに縄を取り出して後ろ手に手を縛り上げた。
「なにを――」
聞く耳は持たない。
押し倒すようにしてテーブルの上に月見を持ち上げると、バタつく足を手と一緒に縛り上げる。
目隠しをされたまま、手足を後ろで拘束された月見は声を張り上げた。
「陽司! これを解かぬか! 今なら許さぬことも――ひゃぅ!」
なにも見えぬ状態でもがくが、それで抜け出れるはずもなく。
ヒタと足首に手を当てる。
「んっ!」
突然の感触に月見が驚くが、そのまま足を伝い着物の裾へと滑らせていく。
「ん、ふぁ……」
見えぬ状況で過敏になっているのだろう、肌を這う感覚に月見は身震いした。
そして手は太ももまで上がっていき。
ぐ…ちゃ…
着物の裾から差し入れた手が湿った音を立てる。
そこは熱く柔らかく、秘裂から洩れ出る愛液は着物にじっとりと染みを作っていた。
「そ、それは違うっ!」
なにが違うのだろう。
…ぐぢゅ……じゅぷ……
二本の指でゆっくりと揉み解し掻き混ぜ、溢れる愛液を掻き出していく。
「…ぁ……んぁっ……やめっ……」
ぷりゅ……くちゅくちゅ……
手足の自由を奪われ、視界さえも利かぬ中。
秘唇をいじられる感覚と、粘着質な水音が強制的に月見の興奮をかきたてる。
しばらくそうしただろうか。
くじゅ……ちょぷ……
「…ん、はぁ……はぁ…」
月見の抵抗が薄れてきた頃になり、邪魔な裾を帯びの間際まで捲りあげた。
「なっ!」
肌に直接当たる空気で月見は判ったのだろう。
足を閉ざそうとするのを腕を入れて邪魔する。
それをゆっくりと割り開くと。
「っ!?」
まるで少女のような割れ目が晒される。
毛一本もないぷっくりとした丘に、一筋の割れ目。
先までの愛撫に濡れ、割れ目からまた新しい雫がトロリと涌き出て垂れた。
「〜〜〜っ!!」
視線を感じるのだろう。羞恥によるのか月見の頬は赤く染まり、屈辱か唇を食いしばる。
顔を近づけた。
目の前には愛液が溢れる割れ目があり、舌が伸び。
「ひゃぅっ!!」
くちょ……
舌は秘唇より少し上。
皮を被った淫核を擦りあげる。
……ちゃく…じゅっ…
「ひっ…そこはっ! ぁぅっ」
皮の上から硬い芯をくりくりと穿り、また皮を引っ掛けるようにして周囲を少しずつ舐めていく。
「ぁひっ! んっ……ひんっ」
もどかしそうに身体を捻る月見を腰を掴んでしっかり固定する。
執拗に。
ちゃくちゃくちゃく……
「ぁぁああっ」
ちゅるる……
「ひぅっ!」
皮の上から間接的な刺激だけを与えていく。
「ん……はぁ…はぁ…はぁ…」
いやがおうにも月見の官能は高められ、俺は頃合と思い。
ちゅ……ちゅるん…
「ひ……ぁ…」
そっと淫核の皮を剥いた。
「…………」
「……っ」
無言の時間。だが月見の無言には、どこか期待が篭められいる気もし。
「――」
じょりりり……
「ぃ――っ!!」
こそぐように舌で淫核を舐め上げた。
軽くイッタのか、くんっと月見の腰が浮く。
だがそのまま吸い付くように淫核を口に含んだ。
じゅっぢゅるる……
「ひぃんっ」
柔らかいグミのような感触を唇に感じながら、そのまま舌で先端をつつき磨くように滑らせていく。
「ひぐっ!」
びくびくと月見の腰が浮く。
軽く犬歯を当てて潰すと、それに合わせて背中を反って口がパクパクと動いた。
「か――ひっ!!」
ぷしゅっ!
吹き出た潮が顔にかかるがそれを気にせず淫核を攻め続ける。
舐め、噛み、削り、吸い。
「あひゅっ! おほっ!! ひぎぃっ! いぎぃぃい!!」
ぶしゅぶしゅっ!!
それをするたびに月見は腰を浮かし、潮を噴いて悦ぶ。
最後に歯で淫核を挟むと、
「ひっ…やめっ!」
思いっきり引っ張った。
ギチィッ!!
「ぎぐぅ!?」
腰が大きく浮く。
ギリ……ギチチ……
「ひぃぃぃっ! ぎっ…おぐっ……ぁ! …ぁ! ぁ!」
ブリッジするかのように背を大きく反らせたまま、カクカクと腰が振られ始め。
……ガリリ……ジュボッ!
「ぎ――ぃぃいん!! ひぐっ! ひぐぅぅう!!」
淫核が歯から勢い良く引き抜かれ、その衝撃に月見は弾けるように反りあがった。
ブシュッブシュッ!!
「ひぃぃん! はひ! ひ! ……ふぁっ!」
ビクビク身体が痙攣すると同時に潮を噴き、嬌声が上がる。
それを見ながら、腰を掴みなおし。
「……ぁ! ……ぁぁ!」
空気を求めるように口を開閉している月見に。
……ずず…っ!
「ひきぃ!」
秘裂を割って、怒張を挿し入れた。
ぐちゅる……ぞぞぞぞ……
「ぁ……ぁ……ぁひぃぃ!!」
ゆっくりと膣内を確かめるように、ゆっくりと挿し入れていき。
もう少しで奥へ届く寸前に、ずんっ、と子宮を突き上げた。
「ひ――くっ!」
月見は声も出ずに、身体が痙攣しきゅ!!きゅ!と膣が締め付ける。
そして震える身体を支えながら。
…クリッ!
「ぎひっ!!」
淫核を摘み上げると、きゅぅうん!と膣が更に仕舞った。
――ずっちゅ! ずっちゅ! すっちゅ!! 「ひん! ひん! ひん! ひぃぃ……!!」
月見を突き上げながら、コリコリと淫核を捻っていく。
そのたびに月見には仰け反り、膣をきゅ!きゅ!と締める。
「かはっ! ひぐぅ! あひぃ!」
意識が朦朧としているのだろう。口端から涎を垂らしている月見の耳へと俺を口を寄せた。
「神聖な食堂で、今なにをしている?」
「――っ!!」
びくりと今までに違う反応が返る。
隠された目で、怯えるように周囲を見渡した。
「ここはどこだ? お客のいる前で、今なにをしている?」
「や……め…そんな……ちが……」
ズンッ!
「はひぃん!」
突き上げると、月見はガクガクと震え。
「ほら、想像してみろ。淫乱兎」
「ぁ……ぁぁ……ぁぁあああ……」
あるはずもない視線を想像し、月見の身体がブルリと震え。
「……も……さ……ぃ…」
小さな呟きが洩れた。
聞こえないとばかりに黙ると、月見は小刻み身体を震わせながら。
「…もっと…突き上げて……くれ…!」
口元に笑みを浮かべて、そう言った。
「――」
どっちゅッ! 
「あこぉ!!」
じゅっこ! じゅっこ! じゅっこ!!
「ひぁっ! もっと! もっと! 突き上げて! 子宮ごんごんやってぇぇええ!!」
もう理性もなにもなくただ突き上げる。
そのたびに月見は絶叫し、俺は燃え上がった。
「ぁ…ぁ! …ぁっあっあぁぁあああ!!」
そして終わりは唐突に訪れ。
「ぃ――ぃぃぃんっ!!」
ズチョッ!!
突き抜けろとばかりに腰を子宮へ叩きつけ。
「――――ぁ!」
びゅぶぶぶっ!! ぶびっ! びゅるるる!!
「――ぁ! ぁっ! ぁっ!!」
どっぷりと濃縮された精液を送り込む度に、月見は涎を垂らしながら悦んだ。
そしてそっと目隠しをずらすと。
そこには焦点の定まらぬ瞳があり。
ぼんやりとこちらを見ると。
「……ふふ……孕んでしもうたかの?」
嬉しそうに笑みを作った。


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